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秩父札所巡り7番「青苔山・法長寺」本堂の別名「牛伏堂」由来が興味深い

法長寺の門正面の風景

「秩父三十四観音霊場」札所巡り!

札所7番は、青苔山(せいたいさん)・法長寺(ほうちょうじ)です。

法長寺の境内にはなぜか?牛の石像があり、本堂も「牛伏堂(うしぶどう)」という別名があるそうなのです。気になりませんか?

秩父札所7番「法長寺」で私が気になった「牛伏堂」の由来と境内の様子を記録していきたいと思います。
とその前に、いつもの事ながら御朱印の朱印の意味と墨書きの意味が先ですよ!

秩父札所7番「法長寺」の御朱印

いただいた御朱印は、こちらです。

法長寺の御朱印
朱印の意味(右から)

秩父第七番印・(宝印)・法長寺印・記帳年月日

墨書きの意味(右から)

青苔山・大光普照殿・法長寺

宝印について!
蓮華座(れんげざ)に宝珠(ほうじゅ)を置き、宝珠に記されている梵字(ぼんじ)「キャ」で御本尊様(十一面観音)の種子を記している。

法長寺では納経所に御朱印の見本があり、墨書きの読み方が解ります。

法長寺の御朱印墨書きの読み方が記されている見本

秩父札所7番「法長寺」本堂の別名「牛伏堂」由来

法長寺の観音堂は別名「牛伏堂(うしぶしどう)」と呼ばれていたそうです。

現在本堂に安置されている十一面観音(行基菩薩作)は、当初、現在の法長寺より南にある根古屋3区の牛伏に安置されていたが、天明2年(1782年)の火災で観音堂が焼失し移された。

当初安置されていた根古屋3区が牛伏と呼ばれる様になったのには諸説ある様なのですが、法長寺に伝わるお話を2つご紹介します。

由来1

その昔、夫(花園 左ヱ門)が将門との戦いに敗れこの地で亡くなった。妻は世の中が穏やかになりこの地を訪れたその夜、夢の中で「悪心のむくいとして、村のある家の子牛に生まれて苦しんでいる」と夫(花園 左ヱ門)が訴えて来た。妻は出家し夫の苦しみを救った事で「牛伏」と呼ばれる様になった。

由来2

牧童の前に一頭の牛が現れ動かなくなり、見守っていた夜明け頃に僧がみえ「私は観音の化身だ、ここに草堂を結べばこの世の罪障をなくそう」と言ったので、牧童が草の中を探すと十一面観音があらわれたので安置し供養した。この事で「牛伏」と呼ばれる様になった。

どちらも言い伝えとはいえ、興味深いお話ですよね。

秩父札所7番「法長寺」境内の様子(見どころ)

門(山門)をくぐると、植木の手入れがゆきとどいた広い境内です。

あまりにも大きな本堂(牛伏堂)

法長寺の大きな本堂の風景

秩父札所の中でも一番大きい本堂といわれています。銅葺の門口10間、奥行き9間(瓦葺入母屋造り)

牛伏堂由来の牛の石像

牛伏堂と呼ばれる由来となった牛の石像

本堂の前に牛伏堂由来の牛の石像があります。前掛け?も定期的に交換されている様で今も大切にされているのが解ります。

ちなみに本堂入り口にも黒い牛の像が・・・

法長寺(牛伏堂)に寄贈された黒い牛の像

平成11年に寄贈された牛の像です。

欄間の彫刻

堂内土間の上の欄間に、四国札所86番「志度寺」の縁起を記した素晴らしい彫刻がありますので、見逃さない様に!

観音霊験記(かんのんれいげんき)

観音堂正面右側の堂内の壁(上の方)にあります。

しかし今回は画像を添付してよいのか?悩みました。
本堂内部が網戸?になっており観音霊験記を確認し網戸越しに撮影したのですが、法長寺関係者にブログに添付してよいか、確認していないので今回は画像なしです。

内容は「牛伏」の由来にも出て来た、花園左ヱ門ご夫婦の話が描かれています。

豊川稲荷

境内にある豊川稲荷の正面風景

商売繁昌や家内安全のご利益があります。

秩父札所7番「法長寺」基本情報とアクセス

住所:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1508
お問い合わせ先:0494-22-1921
本尊:十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)
宗派:曹洞宗(そうとうしゅう)

御詠歌

ろくだうを かねてめぐりて おがむべし またのちのよを きくもうしぶし

電車の場合
西武鉄道「横瀬駅」徒歩25分
秩父鉄道「秩父駅」より西武バス松枝行き「横瀬橋」下車徒歩約5分

秩父札所6番からは、徒歩約8分といわれています。

最後に

法長寺の本堂の大きさにはビックリしましたが、境内の植木も素晴らしいです。

法長寺の見逃せないポイントで、私が確認する事が出来なかったものが他にもありますのでご紹介しておきます。

  • 堂内の格天井(ごうてんじょう)には、花鳥図が描かれている。
  • 堂内には旧本堂の模型がある。
  • 町指定文化財「紙本着色涅槃図(しほんちゃくしょくねはんず)」を所有している。

ぜひ拝見したい!という人は、あらかじめ申し込みが必要な様です。もしかしたら、本来の巡礼の様に読経したりなど必要かもしれません。個人的に興味のある人は問い合わせをして確認してくださいね。

さて、お次は札所8番です。

秩父札所8番「西善寺」の情報はこちら↓

西善寺山門の風景秩父札所巡り8番「清泰山・西善寺」天然記念物の「コミネカエデ(モミジ)」と「なで佛」

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