「秩父三十四観音霊場」札所巡り!
札所33番は、延命山(えんめいさん)・菊水寺(きくすいじ)です。
とても静かな菊水寺の参道を進んで行くと正面に観音堂あります。
堂内には大きな絵図が2つ掲げられており、ともに子供を育てる母親の教えなのですが、少し怖いかも!
さて、菊水寺についてご紹介していきますが、いつもの様に御朱印の朱印と墨書きの内容からいきます。
秩父札所33番「菊水寺」の御朱印
いただいた御朱印は、こちらです。
秩父第三十三番印・佛法僧寶(宝印)・菊水寺印・記帳年月日(黒印)
延命山・正観世音・菊水寺
秩父札所33番「菊水寺」について
文政3年(1820年)建立と伝えられている入母屋造りの観音堂は、正面に「正大悲殿」の扁額が掲げられている。向拝の内部は広い土間になっており、御本尊を近くで拝めるようになっている。
御本尊は一本造の聖観世音立像で藤原時代の作と伝えられ、他に御本尊を模した室町時代の作といわれている聖観世音の立像が安置されています。
土間の左右の欄間には「子返しの図」と「孝行和讃の図」の額が掲げられている。秩父聖人といわれる井上如常(いのうえにょじょう)の教えを記したものが奉納されている。
生まれたばかりの子供殺しの悲惨な風習を戒め、尊い命を簡単に断ってはならないと母親をはげしく責めている様子が記されている。
唐の楊夫人が自分の子供を差し置いて、姑の老婆に乳を与えている。
本堂の前には「芭蕉の句碑」があります。芭蕉の50回忌にあたる寛保年間にたてたもので埼玉県にある句碑では最古のものになります。碑には「寒菊やこぬかのかかる臼の端」と記されている。(市の指定史跡)
菊水寺に向かう途中に八人峠があり、いつの間にか八人になっていた盗賊が出没し旅人を悩ませていた。ある日、盗賊が襲った旅僧の法力にかかり身動きがとれなくなった。盗賊は改心し出家することになった。「この山の菊水という霊泉で心身を洗い精進しなさい」と旅僧はいって聖観音像を刻み盗賊たちに与え立ち去った。
その後、山賊たちは堂宇を建立し聖観世音を安置し仏道に励んだ。実はこの旅僧が行基菩薩ではないか?という説もあります。
秩父札所33番「菊水寺」境内の様子
厄除け地蔵
観音堂に向かう参道にお地蔵様がいます。「厄除け地蔵尊」厄除けにご利益があると信仰され小さなお地蔵様が供えてあります。
稲荷社
小さな白い狐がたくさん供えてあります。家内安全のご利益があると信仰されているそうです。
観音霊験記(かんのんれいげんき)
観音堂内にあります。
「菊水」が家紋と同じ寺名である事から、御縁を感じこの寺を遥拝し武運を祈った。
秩父札所33番「菊水寺」基本情報とアクセス
住所:埼玉県秩父市下吉田1104
お問い合わせ先:0494-77-0233
本尊:聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
宗派:曹洞宗(そうとうしゅう)
はるやなつ ふゆもさかりの きくすいじ あきをながめに おくるとしつき
電車の場合
秩父鉄道「皆野駅」より西武バス小鹿野車庫行「吉田下橋」下車徒歩約30分
秩父札所32番からは、徒歩約1時間30分!
最後に
菊水寺の御朱印をいただく場所は観音堂の土間になるのですが、すぐ近くに御本尊様(聖観世音菩薩)が祀れており、なぜか緊張しました。
堂内にある「子返しの図」と「孝行和讃の図」の記されている内容から画像の添付は控えさせていただきました。見逃さない様にしてくださいね!
さて、いよいよラスト札所34番です。
秩父札所34番「水潜寺」の情報はこちら↓
秩父札所巡り34番「日沢山・水潜寺」見どころ!(日本百観音霊場結願寺)