当サイトには広告が含まれています。

秩父札所巡り30番「瑞竜山・法雲寺」美しい如意輪観音の別名は楊貴妃観音

法雲寺の観音堂正面の風景

「秩父三十四観音霊場」札所巡り!

札所30番は、瑞竜山(ずいりゅうさん)・法雲寺(ほううんじ)です。

山の中腹にある法雲寺は自然豊かであり、境内は手入れの行き届いた庭園になっています。

しかし、先に気を付けたい情報として「マムシ注意」と看板に書いてありましたので、マムシが出そうな時期は気を付けてください。だいたい6月~9月頃です。

さて、今回も御朱印の朱印の意味と墨書きの意味からご紹介して、法雲寺の気になる情報をまとめてあります。

秩父札所30番「法雲寺」の御朱印

いただいた御朱印は、こちらです。

法雲寺の御朱印
朱印の意味(右から)

秩父第三十番印・佛法僧寶(宝印)・法雲禅寺

墨書きの意味(右から)

瑞龍山・如意輪観音・記帳年月日・法雲寺

秩父札所30番「法雲寺」について

石段上にある法雲寺の観音堂風景

入り口から緩やかな坂をのぼり石段をのぼると右側に納経所があり、さらに石段をのぼった高いところに江戸時代の建築と伝えられている回廊を巡らせた朱塗りの観音堂が建っています。

江戸時代初期には観音堂・本堂・仁王門などを備えていたのですが、嘉永年間(1849年)の火災で観音堂以外は焼失した。

御本尊は高さ39cmの如意輪観世音菩薩です。膝をくずして坐りとても美しい観音像といわれ、堂内の奥の厨子に安置されているそうです。

御本尊「如意輪観音」について

唐の玄宗皇帝が愛する楊貴妃の冥福を祈り自ら彫刻し、不空三蔵が開眼したとされる観音像を元応元年(1319年)建長寺の道隠禅師が唐より奉持したと伝えられている。

法雲寺の御本尊様(如意輪観音)は、由来からなのか「楊貴妃観音」とも呼ばれているそうです。

法雲寺の寺宝

・「楊貴妃の鏡」道隠禅師が唐より持ってこられたもの
・「天狗の爪」当山で発見されたもの(サイの牙と推定)
・「龍の骨」悪龍が道隠禅師に導かれて善龍になり骨をおいて天へのぼったという
・「6枚の納札」百観音霊場が成立、秩父札所についてなど貴重な資料とされている

秩父札所30番「法雲寺」境内の様子

ずらりと並ぶお地蔵様

山手に並んでいるお地蔵様の風景

観音堂の手前(山手)にお地蔵様が並んでいます。巡礼者を暖かく迎えてくださっている様なのですが、どことなく寂しさを感じるのは私だけでしょうか?

山水群霊碑

境内にある石碑の風景

動物の霊を供養する為に建てられたものです。

料理に使用した魚や野鳥などの霊に感謝し供養するもので、巡礼の「鈴の音」「読経」を聞いて霊が成佛できるようにと記されています。

今では鈴の音をさせ読経する人が少ないと思いますが、感謝の気持ちで手を合わせたいですね。

観音霊験記(かんのんれいげんき)

法雲寺の観音霊験記

観音堂内にあります。

霊鏡の因縁によってこの寺に楊貴妃観音が祀られた

秩父札所30番「法雲寺」基本情報とアクセス

住所:埼玉県秩父荒川白久432
お問い合わせ先:0494-54-0108
本尊:如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)
宗派:臨済宗建長寺派(りんざいしゅうけんちょうじは)

御詠歌

いつしんに なむかんのんと となふれば じひふかたにの ちかひたのもし

電車の場合
秩父鉄道「白久駅」より徒歩約20分

秩父札所29番からは、徒歩約2時間30分といわれています。

最後に

法雲寺の境内は「浄土庭園」といわれているそうです。わかる人が見れば素晴らしさがわかるのではないでしょうか?

はい!私はまったくわかっておりませんが、手入れが行き届いている境内という事はわかります。

ツツジやサツキなど四季折々さまざまな花木が植えられ、訪れる巡礼者の心を和ませてくれるそうなので、札所巡りをはじめる参考にしてください。

また、観音堂の庭左側に開祖道隠禅師が植えたと伝えられている「桧葉(ヒバ)」があります。

さて、お次は札所31番です。

秩父札所31番「観音院」の情報はこちら↓

観音院の観音堂正面の風景秩父札所巡り31番「鷲窟山・観音院」大きな石造りの仁王像の先は険しい石段