秩父札所巡り31番「鷲窟山・観音院」大きな石造りの仁王像の先は険しい石段

観音院の観音堂正面の風景

「秩父三十四観音霊場」札所巡り!

札所31番は、鷲窟山(しゅうくつさん)・観音院(かんのんいん)です。

観音院の仁王像はとにかく大きくて迫力があり、石造りとしては日本で一番大きい仁王像かも?しれません。

大きな仁王尊に衝撃を受けながら通り過ぎた先に、今度は心臓と脚に衝撃を受ける険しい長い石段が続きます。秩父札所巡りの中で、一二を争う過酷な参道かもしれません。

観音院について気になる情報と境内の様子(入り口から)をご紹介していきます。まずは御朱印の朱印と墨書きの意味からいきます。

秩父札所31番「観音院」の御朱印

いただいた御朱印は、こちらです。

観音院の御朱印
朱印の意味(右から)

秩父第三十一番印・佛法僧寶(宝印)・鷲窟山観音院印・記帳年月日(黒印)

墨書きの意味(右から)

鷲窟山・聖観世音・観音院

秩父札所31番「観音院」について

岩屋に納まる観音堂の正面風景

山の中腹に鎮座する観音院の観音堂は、岩屋に納まる感じで建てられていますが、明治26年(1893年)に本堂が焼失し、長い間仮堂であったが昭和47年(1972年)に現在の本堂が再建された。という事で新しく感じると思います。

三間四面の観音堂には聖観世音の坐像(行基菩薩作)が安置されています。

御本尊の聖観世音は、将門の兵乱で神社仏閣が破壊されたとき所在を失ってしまったのですが、観音院に安置されている由来(縁起)はこの後記録してあります。

秩父札所31番「観音院」境内の様子

入り口からご紹介していきます。

山門(仁王門)

石造りの大きな仁王像の風景

仁王像は、明治元年(1868年)信州の石工藤森弥一寿の作といわれ、観音院の裏山から採掘した石材(一枚岩)でつくられており、像の高さは約3.08mだが二重の台石を加えると4mにもなる大きさで、石造りの仁王像としては日本で一番大きいとされています。

当時観音山より採掘した石材を釣り下ろす時に使用した縄が、納経所に保管されています。

巨大な手

石造りの巨大な手の風景

仁王門をくぐると石造りの「巨大な手」があります。日本一の石造りの仁王様の手らしいです。

納経所で「手助け仁王」として、1年間手助けをしてくださる仁王様の手形を購入する事ができます。家内安全・商売繁盛・無病息災など様々なご利益があります。

険しい長い石段

長い石段の入り口の風景

石段は269段といわれているので数えようと思ったのですが・・・

無理です!画像の見た目より過酷だと思っていただいた方がよいと思います。

石段の途中の石仏

石段の途中にある十二支霊場の石仏
石段の途中にある石仏

長い石段の途中には、十二支霊場など数多くの石仏や、石の階段供養塔、記念碑などもあります。一気にのぼれる石段ではないので、色々なものを見て休みながらゆっくり進みましょう。

聖浄の滝

断崖から流れおちる聖浄の滝の風景

観音堂の左奥の高くそびえ立つ岩壁(断崖)から水が流れ落ちています。この日は水量が少なく迫力がありませんが、明治維新までは修験道だったので修験者が滝行をしていたかもしれませんね。

滝の右下には不動明王が祀られ、石仏が両側にあります。

磨崖佛(まがいぶつ)

岩壁に刻まれている石仏の風景

滝の左側の石仏の後ろあたりから岩壁に多くの仏像が刻まれている。弘法大師の爪彫りで、埼玉県指定史跡です。砂岩のためすり減ってしまい、はっきりとその姿を見極める事が難しいのが残念です。

大師堂と納経所

大師堂と納経所が並んでいる風景

観音堂の右手には大師堂と納経所が並んでいます。納経所で御朱印をいただけます。

慈母観音

境内にある慈母観音菩薩の風景

母親の様に常にあたたかい眼差しで見守り慈愛に満ちた観音様です。

東奥の院

境内からミニハイキングコース(1周約15分)の東奥の院を散策する事ができます。

東奥の院の見どころ

・矢抜け穴(畠山重忠の家臣親常が矢を射通した岩穴)
・観音堂
・香塚(芭蕉の句碑)
・畠山重忠の馬繋ぎ跡(馬のひづめ跡)
・見晴台
・たくさんの石仏

西奥の院もあるが立ち入り禁止になっています。

観音霊験記(かんのんれいげんき)

納経所正面の右上にあります。

将門の兵乱で神社仏閣が破壊された時に行方知れずとなっていた聖観世音が見つかり安置される由来が縁起となっています。

畠山重忠がこの地へ狩りにくると鷲の巣があり、親常に命じて矢を射った。しかし矢は命中するが何度もはねかえってしまった。重忠は不思議におもいこの巣をとりおろしてみたところ、その中から聖観音像があらわれた。これが所在不明だった聖観世音である。重忠は奇縁におもい現在の地に堂宇を建立し聖観世音を安置した。

今回画像付きでご紹介出来なかったのは、なんと写真を撮り忘れてしまったのです。(残念)

先に御朱印をいただいてから写真を撮ろうと思っていたのですが、この日の納経所担当の人と色々な話ができ、納経所の外でも話をして見送りまでしていただいたら、すっかり忘れていました。とりあえずリベンジは考えているのですが、なんたって険しい長い石段の過酷さを知っているので、元気な時にもう一度行きたいと思います。

秩父札所31番「観音院」基本情報とアクセス

住所:埼玉県秩父郡小鹿野町飯田観音2211
お問い合わせ先:0494-75-3300
本尊:聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
宗派:曹洞宗(そうとうしゅう)

御詠歌

みやまじを かきわけたづね ゆきみれば わしのいはやに ひびくたきつせ

電車の場合
秩父鉄道「三峯口駅」より町営バス小鹿野町役場行「小鹿野町役場前」下車、西武バス栗尾行に乗り換え「栗尾」下車徒歩約1時間

秩父札所30番からは、徒歩約5時間!

紫雲山「地蔵寺」

観音院に行く途中にあるたくさんのお地蔵様

観音院に行く途中に必ず通り、この風景は必ず気になると思うので記録しておきます。

ずらりと並んでいるお地蔵様を見て、感動すると同時に悲しさを感じる人もいるかもしれませんね。

このお地蔵様は「水子地蔵」です。この世に生まれてくることができなかった水子を供養する為のお地蔵様です。産んであげる事ができなかった母親(家族)の慰めになっているとよいですね。

最後に

観音院は奥の院も含めたくさんの石仏がありこの山には10万8000体の石仏があるとか?凄い数ですよね。

磨崖佛ですが、砂岩と長い年月の影響で確かにすり減っているのかもしれませんが、もしかしたら台風の影響もあるかもしれません。

私が訪れたのは関東に最悪な被害をもたらした台風が過ぎた約一ヵ月後だったので、その時の様子を撮った写真が納経所にありました。

長い石段も何ヵ所か崩れていましたが、巡礼者がのぼれるように補修されていました。

大切な文化財!自然災害では仕方がないのかもしれませんが、守っていきたいですよね。