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秩父札所巡り12番「仏道山・野坂寺」境内の見どころが多過ぎるのでご紹介!

野坂寺山門を抜けた先の六地蔵と本殿の風景

「秩父三十四観音霊場」札所巡り!

札所12番は、仏道山(ぶつどうざん)・野坂寺(のさかじ)です。

野坂寺の境内では(参道も含め)季節ごとの草花が楽しめる事で有名なのですが、とにかく見どころが多いお寺です。

ではいつもの様に御朱印の朱印と墨書きの意味、野坂寺についてご紹介した後に画像多めで境内をご案内いたします。

秩父札所12番「野坂寺」の御朱印

いただいた御朱印は、こちらです。

野坂寺の御朱印
朱印の意味(右から)

秩父第十二番印・佛法僧寶(三宝印)・野坂寺印

墨書きの意味(右から)

仏道山・梵字の「サ」白華殿(観音菩薩の別名)・記載年月日・野坂寺

秩父札所12番「野坂寺」について

当初観音堂は現在の野坂寺の裏山中腹にあり、現在の野坂公民館のところにあったお寺と合併し、寛保元年(1941年)現在の地に建立されたが、明治39年(1906年)に火災で焼失した後、昭和48年(1973年)に改修されたものが現在の本堂です。

正面八間半・奥行七問の向拝がある入母屋造りで、観音堂と本堂を兼備した形式のものである。

本堂内に祀られている御本尊は、藤原時代の作で杉の一本造り156cmの立像で、ふっくらとしたやさしいお顔の聖観世音です。他に薬師三像なども安置されているそうです。

毎年8月16日の盆送りの行事では、灯篭供養(とうろうくよう)が行われる事が有名で、たくさんの人で賑わうそうだ。

秩父札所12番「野坂寺」境内の見どころ

野坂寺では境内の見逃せない見どころがたくさんあるのでご紹介していきます

しかし今回画像付きでご紹介出来ない場所があるのです。ちょうど庭の手入れで業者さんがいらしたので、小心者の私はあまりウロウロ出来なかったのです。

画像がない見どころは最後に「その他の見どころ」でお伝えします。

桜並木の参道

駐車場から山門までの参道の風景

はい!桜の時期ではないので桜が咲いておりませんが、春には桜が綺麗な参道!との事です。

注目の山門

野坂寺の立派な山門正面の風景

重層入母屋造りで左右に花頭窓があり山門をくぐる時の中央・左側・右側の順番にご紹介します。

中央に「あずかり観音」

山門内中央にいらっしゃる「あずかり観音」の画像
左側:煩い(わずらい)や悩み
中央:病気(病)や痛み
右側:腹立ちや怒り

など人それぞれの苦しみを預かっていただける観音様です。

穏やかな気持ちになる事が解ると思いますよ。

左側に「色々な神の木像」

山門内、木彫りの色々な神様の像

「風の神・雷の神・雨の神・山の神」などの木像が並び、どれがどの神様なのか解るかな?

右側に「牛と十牛観音」

牛とその上にのっている観音様の画像

この牛は「怪力柳生の牛」との事、説明が書かれた看板がありました。

昭和6年頃から戦後にかけてトラックのかわりに(米・麦・薪・炭)を引いて、芦ヶ久保から横瀬、秩父間を往復して大活躍をした有名な牛で、当時普通の牛の3倍を超す(3.75トン)の荷車を引いて戦後の復興期に人々の暮らしを支えた怪力牛だが、気性は大変荒く飼い主以外は近づけなかったそうです。

秩父出身の彫刻家である高橋敬秀氏が、昔の記憶を頼りに苦心を重ね1年余りをかけて再現したもので平成8年(1996年)作、重さが2トンの総欅材(ケヤキ)です。

可愛い六地蔵の刻み文字

今まで札所は六地蔵が横並びだったですが、野坂寺では参道の両脇にいて出迎えてくれている様な・・・?

参道左側にいる六地蔵の風景
参道右側にいる六地蔵

野坂寺の六地蔵にはそれぞれ文字が刻まれております。

動:人の為に動く無畏(むい)の心
友:思いやりの心・人と共に生きる心
優:穏やかな心・灯のある心
遊:無策の心・子供のいたずら心の如し
願:喜んで人の為に祈る心
空:虚空(きょくう)の如く広く深く明るい心

本堂の龍の彫刻

本堂の見事な龍の彫刻

ものすごい迫力のある見事な龍の彫刻なので、お見逃しなく!

ふれあい観音

本堂正面側にいらっしゃる穏やかな表情の観音様の風景

観音様に触れる事で「悪い知恵がつく前の昔の心」に戻る事ができるそうです。穏やかに微笑んでいる様な表情をして優しく迎えてくれる観音様です。

観音霊験記(かんのんれいげんき)

野坂寺の縁起が描かれた絵馬(観音霊験記)

本堂正面左上にあります。

野坂寺の縁起が描かれています。

昔、甲斐国の商人がこの地を通りがかった時、数人の山賊に襲われ所持金や衣類などを奪われ、殺されそうになった。商人が観世音にひたすら助命を祈願すると、懐中の守袋に納めてある観音像から不思議な光が出て山賊の目をいった。山賊は目をあけている事ができず、奪った品をおいて逃げ去ったが頭人だけは残り、これを機縁に心を入れかえ出家して仏道に精進する事を誓った。数年後商人がこの地を訪れると、出家した山賊が修行に専心している姿に感動し、一宇を建立し故郷から観世音を安置した。

山門の裏側

山門裏側の風景

帰る時に山門の上の方や出口の中央には観音様がいらっしゃいます。最後の最後まで見どころが多いお寺です。

その他の見どころ

稲荷大明神が祀られており、野坂寺の守護をしている神様で、家内安全や商売繁盛(豊作)などのご利益があるそうです。

別棟に「十三尊仏像」や他にも多くの仏像が祀られています。

小堂(本堂右手)には子授け観音と呑龍上人(どんりゅうしょうにん)が祀られており、観音様にお願いし子供を授かったら呑龍上人に子供の無事な成長をお願いすると良いそうです。

秩父札所12番「野坂寺」基本情報とアクセス

住所:埼玉県秩父市野坂町2-12-25
お問い合わせ先:0494-22-1608
本尊:聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
宗派:臨済宗南禅寺派(りんざいしゅうなんぜんじは)

御詠歌

おひのみに くるしきものは のさかでら いまおもひしれ のちのよのみち

電車の場合
西武鉄道「西武秩父駅」下車、徒歩約15分
秩父鉄道「御花畑駅」下車、徒歩約20分

秩父札所11番からは、徒歩約25分といわれています。

最後に

私が訪れた時は紅葉がまだ少し楽しめるかな?といった時期でしたが、境内に大きなイチョウの木があり黄色の葉が綺麗でした。訪れる季節を考えて巡礼日を決めるのもよいかもしれませんね。

とにかく境内の見どころが多過ぎるので、時間に余裕を持って行かれる事をおすすめします。

さて、お次は札所13番です。

秩父札所13番「慈眼寺」の情報はこちら↓

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