「秩父三十四観音霊場」札所巡り!
札所3番は、岩本山(いわもとさん)・常泉寺(じょうせんじ)です。
住宅地を曲がったと思ったら、いきなり前方「ドーン」とあらわれるのが、常泉寺です。
いただいた御朱印の朱印と墨書きの内容と境内の見どころ、基本情報とアクセスをご紹介します。
秩父札所3番「常泉寺」の御朱印
いただいた御朱印は、こちらです。
秩父第三番印・佛法僧寶(三宝印)・常泉寺印
岩本山・正大悲殿・常泉寺・記帳年月日
御朱印を書いていただいた人が・・・
ちょっと怖そうな人だったのですが、そばで待っていたら話しかけてくださいました。
札所3番目という事もあり緊張していたのですが「ただ御朱印をいただくだけ!」というのではなく、人との出会いを楽しみながら札所巡りをするのも良いですね。
秩父札所3番「常泉寺」境内の様子
本堂は弘化4年(1847年)に焼失し、安政5年(1858年)に再建された。
観音堂は、明治3年(1870年)に秩父神社境内にあった蔵福寺の薬師堂を移築!
さて、それでは境内をご紹介します。
田園風景の中、山林をバックに静かに建っている常泉寺ですが、少し手前に駐車場があるため歩いて近づくにつれてドキドキする。
その理由は仁王像が睨んでいるからです。
イヤ!睨んでいる訳ではなく「見守ってくださっているのでしょ?」と思う様にして、挨拶(一礼)してから境内に入ります。
本堂
本堂には小坊主さんが出迎えてくれています。
右側の小坊主さんは、秩父札所3番の番号札を持っています。
左側の小坊主さんは、観音堂の方角をさしています。
右手には納経所があるのですが、まずは本堂でお参りをして左手の観音堂の方に進みます。
長命水
本堂から左に進むと、左手に手漕ぎのポンプの井戸があります。
昔、このお寺の住職が病になった時に夢枕に観音様が現れ「この泉水は万病に効く」というお告げをうけ、泉水を飲んだところ病はたちまち回復した!と伝えられています。
この事を村人にも伝え「長命水」といわれるようになったそうです。
6地蔵と石佛(いしぼとけ)
右手には蓮池があり、常泉寺の見どころともいわれていますが、私が行った時期には残念ながら何も咲いていませんでした。
6地蔵と石佛は蓮池の奥の崖の下にあります。
その横には・・・
文殊堂(もんじゅどう)
中には菩薩様(ぼさつさま)がいらっしゃいます。
観音堂
ここの小坊主さんも、秩父3番(札所番号)を持っています。
観音堂は三間四面で向拝は、唐破風(からはふ)付きで札所1番「四萬部寺」を建てた藤田徳左衛門吉久(ふじたとくざえもんよしひさ)による造営と伝えられています。
一番の見どころとして、向拝の柱を結ぶ龍(海老虹梁)の彫刻「かご彫」は見逃さない様に!
御本尊様(聖観世音像)は、立像一本造りで高さが約97cm!室町時代の作だといわれています。
観音霊験記(かんのんれいげんき)
観音堂正面の壁(右上)にあります。
常泉寺の御本尊様についてとご利益が描かれております。
- 子持石(子宝、子孫繁栄)
- 不睡石(眼病平癒)
- 長命水(難病治癒)
境内には、「不睡石(ふすいせき)」があり、願えば眼病に効果がある!
という伝説の石があるといわれています。
子持石
本堂右の縁側に、常泉寺で有名なご利益がいただける「子持石」があります。
この石を抱き、願いをかけると子宝に恵まれる!
という言い伝えがあり、子供が欲しいと願う人が全国からお参りに来るそうです。
秩父札所3番「常泉寺」基本情報とアドセンス
住所:埼玉県秩父市山田1392
お問い合わせ先:0494-23-2050
本尊:聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
宗派:曹洞宗(そうとうしゅう)
ふだらくは いはもとでらと おがむべし みねのまつかぜ ひびくたきつせ
電車の場合
西武鉄道「西武秩父駅」より西武観光バス定峰・皆野行き「山田」下車徒歩約10分
秩父札所2番からは、徒歩約50分といわれています。
最後に
常泉寺はアジサイも有名で、6地蔵が鎮座する崖の斜面や、本殿から観音堂にむかう途中には、たくさんのアジサイが植えられているそうです。
アジサイといえば5月下旬から7月上旬の梅雨の時期ですね。アジサイが咲く時期に巡礼するのもよいかもしれませんね。
心残り・・・
秩父札所3番「常泉寺」で本当は「子持石」を抱っこしてみたかったな!と思ったのですが、残念な事に今の年齢で子宝に恵まれてしまうと大変な事になるので、眺めるだけにしておきました。
さて、お次は札所4番です。
秩父札所4番「金昌寺」の情報はこちら↓
秩父札所巡り4番!高谷山「金昌寺」石仏群の由来は?子育観世音に思う事