埼玉県日高市に鎮座する「高麗神社(こまじんじゃ)」に御朱印をいただきに行って来ました。
もちろん高麗神社の末社である「水天宮」の御朱印をいただく為に、思っていた以上に大変だった山を登り参拝してきたので、御朱印情報でご紹介します。
そして高麗神社は「すだれ桜」が有名なのですが、一の鳥居からの参道の桜並木もとても良い雰囲気です。ちょうど桜の時期に参拝に行ったので、桜も含めた境内の見逃せない見どころを記録してあります。
追記で、2回目の参拝は紅葉シーズンに参拝してきました。
後半に高麗神社について、御祭神・歴史(由来)・ご利益などを分かりやすく記録してありますので、気になる人は最後までお付き合いくださいませ。
目次
高麗神社の御朱印情報
高麗神社の御朱印はこちらです。

水天宮の御朱印はこちらです。

水天宮を参拝した証としていただける御朱印ですよ!画像では確認できませんが御朱印紙は御神徳を表す水色です。(書き置き)
初穂料:どちらも500円
御朱印をいただく場所:御本殿右側「参集殿」
御朱印受付時間:8:30~17:00
高麗神社の御朱印は色々ある
私が参拝したのは3月なので梅の花の朱印が押されていますが、高麗神社では季節ごとに14種類の朱印があります。
・1月1日~15日:初詣
・1月16日~31日:水仙(すいせん)
・2月:椿(つばき)
・3月:梅(うめ)
・4月:桜(さくら)
・5月:菖蒲(あやめ)
・6月:紫陽花(あじさい)
・7月:槿(むくげ)
・8月:桔梗(ききょう)
・9月:秋海棠(しゅうかいどう)
・10月:萩(はぎ)
・11月1日~10日:菊(きく)
・11月11日~30日:紅葉(もみじ)
・12月:南天(なんてん)
14種類の御朱印を全部集めて職員に伝えると、特別な金色の社紋(鶴丸)をいただけます。
2回目の参拝は紅葉シーズンに行き御朱印をいただきました。

11月16日の参拝なので「もみじ」の朱印が押されています。
高麗神社では、特別御朱印が色々あるので記録しておきます
桜花祭(おうかさい)の時の巫女さんが舞う豊栄舞の様子と歌が描かれた御朱印です。桜花祭は毎年日にちが変わるので要注意!
毎年、仲秋の名月といわれている十五夜(旧暦では8月15日)には、観月祭が行われ満月が描かれた御朱印があります。観月祭は毎年日にちが変わるので要注意!
10月19日の例祭日の御朱印、ただし数量限定で整理券が朝配布されます。なぜ初穂料が高いのか?それは御朱印紙がユネスコ世界文化遺産に登録されている「細川和紙」だからです。
水天宮について
水天宮に参拝し御朱印をいただく前に基本情報はチェックしておきましょう。
御祭神:安徳天皇(あんとくてんのう)
ご利益:安産・子育て・無病息災・水難除け
江戸時代に水天宮の御分霊を勧請したと伝えられており、広く水に関わる御神徳があります。
ちなみに私は、さすがに安産の御利益は必要なく子育ても終わっているので、無病息災と水難除けの御利益をいただける様にお願いして来ました。
水天宮ってどんなところ?
御朱印をいただく為には参拝せねば!

10分ぐらいで着く山頂に水天宮があるのですが、これが結構大変です。


かなり高さがある場所を登る事や、木の根っこが出っ張っている場所があるので要注意!
参拝したいけど参拝出来ない人や雨の日など足元が悪い日は、山頂の水天宮に向かう登り口に「水天宮遥拝所」があるので、こちらで参拝すればよいそうですよ!

段差が整備されて整っているのは最初だけですからね。
ちなみにお賽銭は、山頂の水天宮まで行くと分かるのですが「本殿前のお賽銭箱に入れてください」と案内が書かれていました。(忘れずにお賽銭入れましょうね)
水天宮に行く途中振り返ると、景色は最高です。

12月26日~2月4日は閉山期間です。
高麗神社の境内の見逃せない見どころ
高麗神社の境内はそれほど広くないのですが歴史が古く、ついうっかり見どころを見逃してしまう可能性があるのでご紹介いたします。
一の鳥居

江戸時代まで高麗郡の大宮として「高麗大宮大明神」・「大宮社」などと称されていたそうです。扁額(へんがく)には「大宮大明神」と書かれています。(熊谷宿の野口雪江筆)

一の鳥居からの桜並木が綺麗です。
二の鳥居

扁額には「高麗神社」と書かれています。(第59代宮司、高麗澄雄筆)
二の鳥居をくぐると手水舎があるので、手と口を清めましょう。
狛犬と水天宮入り口

高麗神社の狛犬の間をぬけると運気がアップするパワースポットといわれています。凄いパワー(エネルギー)を感じられるか?試してみてください。
狛犬の手前左側に水天宮の登り口(遥拝所)がありますよ。
御神門

こちらの扁額には「高句麗神社」と書かれていますが、明治33年に参拝された朝鮮王朝の貴族「趙重応(ちょう じゅうおう)筆」よく見ないと気がつかないですよ。
紅葉シーズンの御神門

御本殿

御本殿は、一間社流れ造りで安土桃山時代の建立と伝えられており埼玉県指定の文化財です。
凄く新しく感じられますが、平成27年に外拝殿は増改築されています。また、内拝殿・幣殿・御本殿覆屋は昭和9年に造営。
参集殿(さんしゅうでん)

本殿の右側にある参集殿(2階)で御朱印をいただく事ができます。お守りやお札が並んでいるのですが、高麗神社ではお守りなどが並ぶ場所は撮影禁止!守りましょうね。
2つの御神木
彼岸桜

樹齢300年の彼岸花(ひがんさくら)
檜(ひのき)

説明書きによると現在(樹高27m・幹周2.9m)
高麗家住宅(こまけじゅうたく)としだれ桜
参集殿の横の道を奥に進むとあります。

高麗家住宅は国指定の重要文化財!慶長年間(1596年~1614年)頃の建築と伝えられており、御祭神の末裔である高麗氏の旧住居だそうです。
茅葺き入母屋造りの平入りの間取りは土間と5つの部屋で構成されており、東日本に残っている民家の中でも古い形で、このまま残っているのは極めて貴重とされています。
しかし現在の姿は、昭和46年(1971年)国の重要文化財にしてされた後、傷みがひどくなっていたため昭和51年(1976年)から約1年かけ全解体し復元した建物になります。
外から中を見学できるので江戸時代の暮らしを感じる事ができるかもしれませんよ。
樹齢400年の高麗神社のしだれ桜は有名ですよね。
説明書きによると現在(樹高16m・幹周3.2m)
毎年3月下旬頃に行われる桜花祭(おうかさい)の日の夜は、夜桜会で樹齢300年、400年の桜がライトアップされ昼間とはまったく違う雰囲気の桜を楽しみに多くの人が訪れます。
将軍標(しょうぐんひょう)

朝鮮半島では「チャンスン」と呼ばれているそうで、村や寺院の入り口に立ち魔除けや道標の役割をしているそうです。
高麗神社について
高麗神社の御祭神を先に理解してからの歴史(由来)、ご利益の順番だと分かりやすいと思います。
高麗神社の御祭神
- 高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)
- 猿田彦命(さるたひこのみこと)
- 武内宿祢命(たけのうちのすくねのみこと)
高麗王若光が主祭神として祀られています。
高麗神社の歴史(由来)
主祭神である「高麗王若光」は、高句麗(こうくり)の外交使節の一員として日本に渡来していたが、668年に高句麗が隣国の唐と新羅の連合軍に滅ぼされ、若光は二度と故国に戻れなくなった。その後、当時の関東甲駿地方に散在していた高句麗人(1799名)を武蔵国に集め高麗郡を設けた。
この時、高麗郡の長官に任命された若光は、高麗人をよく指揮して未開の地を開発しこの地で波乱の生涯を終えた。
若光の没後、郡民はその徳を偲び御霊を高麗郡の守護神とし「高麗明神」として祀ったのが高麗神社のはじまりです。
また、若光が白髭をたくわえていた事から「白髭様」と呼ばれ「白髭明神」と称されていたと伝えられています。
当時の高麗郡内には、高句麗人が築いた「白髭神社」が30社ほどあり、それぞれの村の鎮守として崇敬した御祭神が「猿田彦命」と「武内宿祢命」です。
高麗神社のご利益
御祭神の御神徳から様々なご利益があるといわれています。
- 主世
- 開運
- 商売繁盛
- 子孫繁栄(子授け)
- 家内安全
- 病気平癒
など
「出世・開運」と「子孫繁栄(子授け)」は特にご利益があるといわれています。
高麗神社に参拝した政治家から相次いで内閣総理大臣に就任した事から、出世開運の神として「出世明神」と称される様になった。
高麗神社の宮司は、主祭神である「高麗王若光」の子孫(末裔)で、60代にわたり受け継がれている。
高麗神社の基本情報とアクセス
住所:埼玉県日高市新堀833
お問い合わせ先:042-989-1403
電車の場合
JR川越線「高麗川駅」より徒歩約20分(タクシー約5分)
西武池袋線「高麗駅」より徒歩約50分
車の場合
関越自動車道「鶴ヶ島インター」より約30分
圏央道「狭山・日高インター」より約25分
無料駐車場があります。
最後に
高麗神社は桜の名所として有名なのですが、境内は自然豊かで四季折々の雰囲気を楽しめる神社です。また御朱印も月ごとに違う朱印が押されるので、何回も高麗神社に参拝に来られる人が多いそうです。
御祭神の凄い御神徳によりパワースポットになっているそうですが、本当にパワー(気)が強い神社かもしれません。参拝後、少し気分が悪くなりました。
もしかしたら、私の心がケガレ過ぎて浄化される時に私の体力がついていかなかったのかも?それでも(だからこそ?)また参拝に行きたいと思います。