秩父札所巡り26番「萬松山・円融寺」観音霊験記は奥の院(岩井堂)にある

崖の上にある岩井堂の風景

「秩父三十四観音霊場」札所巡り!

札所26番は、萬松山(まんしょうざん)・円融寺(えんゆうじ)です。

秩父札所巡りで観音霊験記(錦絵)を楽しみにされ写真を撮る人も多くいますが、札所26番は要注意です。札所番号がついている円融寺には観音霊験記はありません。

奥の院(岩井堂)にあります。ただし、岩井堂に行くにはかなりの体力が必要となります。

さて今回も御朱印の朱印の意味と墨書きの意味からご紹介し、円融寺について、観音霊験記の縁起、岩井堂についてなど記録してあります。

秩父札所26番「円融寺」の御朱印

いただいた御朱印は、こちらです。

円融寺の御朱印
朱印の意味(右から)

秩父第二十六番印・佛法僧寶(宝印)・圓融・記帳年月日(黒印)

墨書きの意味(右から)

岩井堂・聖観世音・円融寺

御朱印をいただける納経所は「円融寺(圓融寺)」です。

秩父札所26番「円融寺」について

円融寺(本堂)の正面風景

円融寺の本堂は間口八間の大きな建物です。(画像に入りきらなかった)

御本尊はかつて奥の院(岩井堂)に安置されていた、恵心僧都(けいしんそうず)作と伝えられている聖観世音の立像が安置されている

御本尊の厨子の近くに「勝軍地蔵菩薩」の立像(高さ1.2メートル木造造り)が安置され、玉眼が入り鎌倉時代のすぐれたものと伝えられている(市指定の文化財)

堂内には絵馬も掲げられており、明和元年(1764年)に奉納された鳥山石燕(とりやませきえん)の「景清牢破り」の図の額がある。(県指定の文化財)

安永4年(1775年)鳥山石燕の門人石中女が13歳の時に描いた「紫式部の石山寺秋月」の図が描かれた絵馬も保管されています。

観音像と魔尼車(まにぐるま)

本堂の前にある観音像と魔尼車の風景

本堂の前に観音像の隣に魔尼車があります。

魔尼車について

「魔尼」というのは魔尼宝珠(まにほうじゅ)・如意宝珠(にょいほうじゅ)とも言われており、意のままに宝を出すといわれている珠の事だそうで、仏様の徳にたとえたりお経の功徳にたとえたりします。1回まわすとお経を1巻読んだ功徳を得る事ができます。

軽く手をあてて、書かれている経文を唱えながら静かに手前に廻します。

子育て地蔵菩薩

境内にある子育て地蔵菩薩の風景

子供の健やかな成長を願いながらお地蔵様の頭を撫でます。

観音霊験記(かんのんれいげんき)

岩井堂にある観音霊験記

奥の院と呼ばれている「岩井堂」に観音霊験記(錦絵)が置かれています。飾ってあるのではなく置かれています。

弘法大師が巡錫(じゅんしゃく)し修法をされ、その間に霊験を授かった。のちに恵心僧都が御本尊(聖観世音)を安置し村人をうながして堂宇を建立した。

秩父太郎重弘が聖観世音を信仰して再興し、その子孫も保護した。また仏国褝師(ぶっこくぜんじ)もここで修行したと伝えられている

奥の院(岩井堂)について

本堂から出て昭和電工の間を通らせていただき琴平神社の近くまで行きます。実は昭和電工の前で迷っていたら(まさか会社の敷地内を通るとは思っていなかったのです)門の警備係?の人がわざわざ車まで来て教えてくださいました。(ありがとうございます)

そして300段余りの石段を登って行きます。(違う入り口もある様です)

岩井堂に行くために最初の石段の風景

最初は整った石段ですが、途中には自然に出来た感じの石の段や苔の石段、崩れている石段もあるので足元注意です。

大きな岩の横の崖に建つ岩井堂の風景

岩壁におおわれた山の中腹に建っている岩井堂(観音堂)は、元久2年(1205年)鎌倉時代に建立され、勾欄回廊つきの三間四面造りで正面谷間に向けて舞台造りになっています。

この舞台造りは京都の清水寺を手本としているそうです。見た目にも歴史を感じさせる雰囲気なのでちょっと怖いのですが、舞台の上から見る景色は絶景ですよ。

岩井堂と岩壁の間に石仏が並んでいました。

太陽の光に照らさている石仏の風景

太陽の光でライトアップされている様な感じで、なぜか手を合わせたくなります。

岩井堂からさらに3分ほど登ると「鋳造大仏座像」があり、秩父修験堂などがあるそうです。

秩父札所26番「円融寺」基本情報とアクセス

住所:埼玉県秩父市下影森348
お問い合わせ先:0494-23-8838
本尊:聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
宗派:臨済宗建長寺派(りんざいしゅうけんちょうじは)

御詠歌

尋ね入り むすぶ清水の いわいどう こころの垢 を すすがぬはなし

電車の場合
西武鉄道「西武秩父駅」より西武バス常磐橋行「昭電前」下車徒歩約5分
秩父鉄道「影森駅」より徒歩約10分

秩父札所25番からは、徒歩約50分といわれています。

最後に

円融寺は牡丹園が有名で、弘法大師が奈良時代に中国より持ち帰ったと伝えられている牡丹がある?みたいですよ。5月初旬頃から(その年によって違います)が見頃の牡丹の時期に行かれるのもよいかもしれません。

秩父札所1番~26番の中では、岩井堂への道中が一番つらいです。私は、秩父札所巡りは毎回トレッキングシューズを履いているので問題ありませんでしたが、やはり札所巡りは靴選びに気を付けないといけませんね。