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七福神巡りとは?知っておきたい七福神の特徴・由来・ご利益などの簡単説明!

宝船

日本では数多くの「仏」や「神」が存在し、中でも「七福神」は多くの幸福をもたらしてくださるとして七福神巡りは人気があります。

流行りの御朱印集めで七福神巡りをして御朱印を集めている人もいますが「あれっ誰だっけ?何のご利益があるんだっけ?」ということがありませんか?

そして、七福神を巡る順番があるのか?

七福神とされる7人の「特徴」「由来」「ご利益」など知っておきたい情報を、わかりやすく簡単説明でご紹介していきます。

また、七福神巡りをするのなら「七難即滅七福即生」という言葉は覚えておきましょう!

七福神!7柱のご紹介

まずは七福神7柱(7人)の名前(読み方)です。

  • 恵比寿天(えびすてん)
  • 大黒天(だいこくてん)
  • 毘沙門天(びしゃもんてん)
  • 弁財天(べんざいてん)
  • 寿老人(じゅろうじん)
  • 福禄寿(ふくろくじゅ)
  • 布袋尊(ほていそん)

ここまでは大丈夫でしょうか?

七福神それぞれの特徴・由来・ご利益

七福神それぞれ個性的なのに「あれっ?」ってことがありますよね?
(実は私結構あります)

そこで七福神それぞれ特徴(持ち物は要チェック)と由来、そしてご利益を記録しました。

恵比寿天(えびすてん)

特徴
左手に鯛を抱え右手に釣り竿を持ちふくよかで優しい笑顔

由来
イザナギノミコト・イザナミノミコト(夫婦神)の子供だが、船にのせられ流され(捨てられ)てしまい、その理由には色々な説がある。
漂着した浜の人々に祀られたのがはじまりと伝えられている。
唯一日本の神様です。

ご利益
漁業守護・商売繁盛・五穀豊穣・除災招福など

大黒天(だいこくてん)

特徴
左手に大きな袋を持ち背負って、右手に打ち出の小槌を持っている。

由来
インド・ヒンドゥー教のシヴァ神の化身である「マハーカーラ」!
日本では大国主命と神仏習合したものと伝えられている。
室町時代に日蓮宗などで信仰され「大黒さん」として親しまれた。

ご利益
食物、財福を司る神・農業守護・福徳開運・開運出世・子孫繁栄など

毘沙門天(びしゃもんてん)

特徴
左手に仏舎利が納められた宝塔・右手に宝棒(武器)を持ち武将をしている。

由来
インド・ヒンドゥー教のクベーラ神(福徳増進の神)!
日本以外でも信仰され、日本での発祥は平安時代の鞍馬寺(くらまでら)である。
室町時代末期に福の神として七福神の一柱とされ、江戸時代以降に勝負事にご利益があると広い地域で信仰された。
仏教では四天王の一仏「多聞天」

ご利益
融通招福・武道成就・降魔厄除・家内安全・夫婦和合など

弁財天(べんざいてん)

特徴
女神(女性)で琵琶(びわ)を持っている。

由来
インド・ヒンドゥー教の女神「サラスヴァティー」水の神様!
日本以外でも信仰され、日本では色々な神様の一面を吸収し他の国とは少し違う特質で伝えられており、日本神話に登場する宗像三女神の1柱である「市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)」と同一視されることが多い。
七福神の中で唯一の女神・仏教の守護神

ご利益
知恵財宝・恋愛成就・学徳成就・諸芸上達など

寿老人(じゅろうじん)

特徴
長寿神。不老不死になるとされる宗教上の薬「霊薬」が入っているひょうたんを運び、シカを従え長寿のシンボル「不老長寿の桃」を持っている。

由来
道教の神として中国の伝説上の人物(不老不死の仙人)であり南極老人星(カノープス)の化身と伝えられている。
七福神としては福禄寿と同一神とされることがあり外され、その時は猩猩(しょうじょう)が七福神とされる。

ご利益
健康長寿・延命長寿・長命富貴・病気平癒・家庭円満など

福禄寿(ふくろくじゅ)

特徴
長い頭に長いあご髭、左手に宝珠・右手に巻物をくくり付けた杖を持ち、鶴を伴っている。

由来
中国道教の長寿神・南極老人星(カノープス)の化身と伝えられ、七福神としては寿老人と同一神とされることがある。
幸福の「福」・封禄(財産)の「禄」・長寿の「寿」、道教で希求される3つの願い(三徳)が名前になっている。

ご利益
財運招福・健康長寿・延命長寿・立身出世など

布袋尊(ほていそん)

特徴
大きな袋を背負い大きなお腹(太鼓腹)をした僧侶の姿をしている。

由来
弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身!
中国に実在した伝説的な仏僧と伝えられ、本来の名前は「契此(かいし)」または「釈契此(しゃくかいし)」、常に袋を背負っていることから「布袋」と呼ばれる様になった。

ご利益
笑門来福・夫婦円満・家庭円満・商売繁盛など

七福神は神仏習合の集まり

七福神巡りをしてみると・・・

神社だけ
お寺だけ
神社とお寺両方

って、ことありますが疑問に思ったことはありませんか?

七福神の由来から分かるように、七福神は神仏習合の集まりなのです。

  • 日本古来の神様:恵比寿天
  • 仏教の天人:大黒天・毘沙門天・弁財天
  • 道教の神:寿老人・福禄寿
  • 唐の時代に実在した僧侶:布袋尊

これは覚えておかないと・・・
七福神巡りをするのなら知っておかないと恥ずかしいレベルですね!

偉そうに言ってしましましたが、私自身「なるほど」と記録しながら覚えました!!

七福神のはじまり

七福神のはじまりは室町時代の末期、近畿地方と伝えられています。

しかし、七福神はいきなり7柱となって七福神となったわけではないのです。

はじまり(歴史)も知っていると「七福神巡り」が楽しめるかもしれません。

平安時代に最澄(さいちょう)という僧が比叡山(ひえいざん)で大黒天を台所の神として祀ることをはじめたことで民間に広まった。
その後すでに日本で信仰されている恵比寿天と一緒に信仰されるようになり2柱が誕生した。
平安時代以降、毘沙門天が加わり3柱となる。
平安末期から鎌倉初期、弁天信仰が盛んとなり弁財天が加わり4柱誕生かと思いきや、毘沙門天の変わりに加わるケースが増えたそうだ。
室町時代、布袋尊福禄寿そして寿老人が中国から入り、知られるようになり7柱となった。

七福神巡りと七難即滅七福即生

「七福神巡り」とは?
「七つの福を授けてくださる神様を巡ること」文字からこのようにおもう人が多いのではないでしょうか?

別に間違っているわけではありません。

しかし「七難即滅七福即生(しちなんそくめつしちふくそくしょう)」という言葉をご存知ですか?

実は私!知りませんでした。

七難即滅七福即生とは?

七つの災難(七難)がすぐにのぞかれ、七つの幸福(七福)をすぐに授かることができる!

七福神巡りをする事で七難即滅七福即生のご利益があると伝えられています。

これは仏教の教えを記した書物「経典」に基づいています。

七難とは?
経典の種類によって解釈がことなり多種多様。
聞いたことがある人が多いお経でも「七難」には広い解釈があるようで、具体的に定められているわけではなく、私たちの身近な「小さな難」から「大きな難」まで含まれていると思ってよいようだ。

七福とは?
こちらも同じく具体的に定められていない。
七難が去り福を授かる!身近な「小さな福」から「大きな福」まで含まれている。

「大きな難」「大きな福」には自然災害や国(世界)に関係することも含まれている。

七福神巡りは福を授けてくださるだけではなく「まずは難(災難)をのぞいてくださり福を授けてくださる」ということのようですね。

七福神巡り!正しい順番はあるのか?

先に・・・

七福神巡りには順番の決まりはないようです。

七福神巡りの順番を気にされた人には「決まりがない!」ってことが分かったことで安心したのではないでしょうか?(私もです)

ただし!

七福神のはじまり(歴史)の順番に並べられていることが多いそうですが、七福神巡りは地域によってすでに順番が決まっているところが多いので、決まっている場合にはその順番に巡るのが望ましいと考えられます。

最後に

七福神は幸福を求める人々からうまれた「民間信仰」との事!「七福神巡り」ご利益ありそうですよね。

なんたって宝船に仲良く7人乗っちゃっていますから!

七福神のご利益にあやかりたいが近くに七福神巡りがなく行くことができない人は、七福神の乗った宝船などの置物を部屋に飾ることや、福鈴などお守りを身につけるのもよいと思いますよ。

マナーを守って七福神巡りを楽しみましょう!