川越にある仙波東照宮に御朱印をいただきに行ってきました。
なぜ?仙波東照宮に御朱印をいただきに行くのが、日曜祝日がおすすめなのか?気になりますよね!
実は神社には珍しく、日曜と祝日だけ拝殿で参拝する為の門が開いているのです。
(最新情報では門が開いている日が増えているらしい!)
御朱印情報と仙波東照宮について(ご利益など)そして門が開いている日曜日に参拝してきたので、見逃せない境内の様子をご紹介します。
仙波東照宮の御朱印情報
仙波東照宮でいただける御朱印は、書き置きのみとなります。
参道脇にあるお団子屋さんでいただく事ができます。
(現在は新しい授与所になっています)
お団子屋さんでいただく、書き置きの御朱印は当時300円でした。
現在は新しい授与所になっており、枚数限定の切り絵御朱印も定期的に登場しております。
仙波東照宮の御朱印を川越八幡宮でいただく!
お団子屋さんでいただく御朱印は書き置きのみですが、徒歩約15分離れた川越八幡宮で仙波東照宮の直書き御朱印をいただく事ができます。
(ちなみに今回私一人行動だったので道に迷って約30分)
川越八幡宮でいただいた仙波東照宮の直書き御朱印は、こちらです。
初穂料は500円になります。
ただし、行事など参拝者が多いときは書置き対応にあります。
仙波東照宮とは?(由来とご利益)
仙波東照宮は、三大東照宮の1つとされています。
- 栃木県日光市「日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)」
- 静岡県静岡市「久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)」
- 埼玉県川越市「仙波東照宮(せんばとうしょうぐう)」
と言われているのですが、これには諸説あり・・・
日光東照宮、久能山東照宮につづいて仙波東照宮ではなく!
- 愛知県新城市「鳳来山東照宮(ほうらいさんとうしょうぐう)」
- 愛知県岡崎市「滝山東照宮(たきさんとうしょうぐう)」
- 群馬県太田市「世良田東照宮(せらだとうしょうぐう)」
これら3社も有力な候補?とされています。
なぜ?仙波東照宮が三大東照宮の1つといわれているのか?
仙波東照宮について、由来を確認していきます。
仙波東照宮の由来!
元和2年(1616年)徳川家康が亡くなり、一旦、久能山(静岡県)に埋葬されましたが、家康公の遺言に従い元和3年(1617年)久能山から日光山(栃木県)に改葬する途中4日間、喜多院に留まり家康公の供養を行いました。
この時喜多院の住職であった天海僧正(てんかいそうじょう)が導師となり、大法要を営みました。
その後、喜多院の境内に東照宮が祀られ、寛永10年(1633年)立派な社殿が創建されたのですが、 寛永15年(1638年) 川越大火(寛永)で、東照宮や喜多院の大半が焼失。
3代将軍(徳川家光)が寺院の再建を命じ、 寛永17年 (1640年)に完成したのが現在の仙波東照宮の社殿になります。
仙波東照宮のご利益!
先ほどから何回も登場している「徳川家康」が、仙波東照宮の御祭神になります。
・出世開運(合格祈願など)
・商売繁盛
・厄除け(病気平癒など)
など
仙波東照宮!見逃せない境内の様子
国指定重要文化財が数多くある仙波東照宮!
見逃せない境内の様子を簡単説明付きでご紹介します。
随身門から社殿へ
一般的に随身門は「ずいじんもん」と読むのですが、案内板に「ずいしんもん」と書かれていました。
朱塗の八脚門(やつあしもん)・切妻造(きりづまづくり)で、 とち葺形銅板葺 (とちぶきがたどうばんぶき)
以前は、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の御染筆なる「東照大権現」の額が掲げられていましたそうです。
記録によると寛永10年(1633年)12月24日とあるので、東照宮の創始の時期を知るひとつの資料となっているそうです。
当時安置されていた随身像(守護神像)は現在拝殿内に安置されています。
随身門をくぐると、緑豊かな参道の先に見えてくるのが石鳥居です。
寛永15年(1638年)9月、造営奉行「堀田正盛(ほったまさもり)」が奉納したとされる記録(銘文)が刻まれており、様式は明神鳥居(みょうじんとりい)です。
石鳥居をくぐると石の階段があります。
平日は階段の上までしか行く事ができず門が閉まっています。
門には、徳川家の葵の御紋!
日曜祝日だけ門が開いており先に進む事ができます。
門を通ると右手に手荒鉢がありました。
もとは江戸城にあったものです。
寛永15年(1638年)川越大火で、東照宮や喜多院の大半が焼失した事で、江戸城から移設されたものだといわれています。
埼玉最古の狛犬と社殿
石の階段をのぼりきると社殿が見えますが、画像で狛犬がわかりますか?台座が低いので画像の下の方に鎮座していますよ!この狛犬も江戸城から移設されたものです。
埼玉最古といわれる狛犬!
台座が低く気が付かなったという事がない様に注意してくださいね。とても個性的な表情をしている狛犬です。
拝殿は寛永17年(1640年)に再建され何度も修復されています。
拝殿には、「三十六歌仙絵額」が納められており国指定重要文化財!
また、岩槻藩主が奉納した狩野探幽(かのうたんゆう)の「鷹絵額十二面」も納められています。
社殿のまわりには石燈籠がたくさんあります。
画像は一部ですが、拝殿と本殿のまわりには、歴代の川越藩主が献燈した石燈籠が全部で二十六基あるそうです。
本殿には近寄れなかった!
日曜祭日には葵の御紋がある門は開いていますが、拝殿の奥にある本殿まで行く為の門は閉まっており、この奥は普段一般公開されておりません。
この門の先に、瑞垣(みずがき)・唐門(からもん)・拝殿の裏側の幣殿(へいでん)・そして本殿、すべて国指定の重要文化財です。
本殿には、木像の家康公が祀られています。
本殿まで行ってみた(特別公開)
令和4年(2022年)11月1日~11月23日まで、川越市市制施行100周年を記念して、拝殿の中にも入れて本殿の近くまで行くことができる扉が開き、本殿に安置されている御神体が公開!
行ってきました。
拝殿の中に入り印象的だったのが「鷹絵額十二面」鷹の絵が素晴らしかったです。
あっ!随身像が両脇にいました。(撮影禁止)
さて、本殿の近くまで行くことができる扉が開いています。
本殿に安置されている円形厨子の中に御神体である家康公の木像が祀られているのですが、今回は御神体が特別公開されていました。
残念?当然?撮影禁止!
感想:家康公が駿馬にのっていて想像とはかなり違った御神体でした。
今回ははじめて御神体が公開されていましたが、今後公開する予定はまったくないそうです。
三間社流造りで極彩色の本殿は、寛永10年(1633年)に創建!寛永15年(1638年)に大火で焼失し寛永17年(1640年)に再建されました。
極彩色の面影は残っていますが、現在は歴史を感じる状態でした。
今回だけの特別御朱印もいただきました。
初穂料:書置き500円(このタイプは川越八幡宮にありました)
切り絵御朱印初穂料:書置き1,000円(葵の御紋のクリアファイル付)
現在この切り絵御朱印は、枚数限定で色が違うバージョンが定期的に登場しております。
花手水になっていて綺麗でした。
厳島弁財天
拝殿で参拝し石の階段をおりて、左側の書置き御朱印がいただけるお団子屋さんの横道を進むと、厳島神社がありますよ。
(私は弁財天様も参拝してきました!)
厳島神社のまわりは「葵庭園」と呼ばれています。
5月下旬頃から7月上旬頃の夜には、ホタルの姿を確認できる可能性があるそうです。が、しかし私が参拝したのは5月の下旬ですが、まだ手入れがされていなのか?ホタルがいるとは思えない池?でした。
仙波東照宮!基本情報とアクセス
住所:埼玉県川越市小仙波町1-21-1
電車の場合
・東武東上線、JR川越線「川越駅」東口より徒歩約25分
・東武東上線「川越市駅」より徒歩約25分
・西武新宿線「本川越駅」より徒歩約20分
(徒歩はゆっくり歩いた場合の時間)
徒歩はきついな!という人はバスが便利です。
川越駅と本川越駅からは西武バスを利用南古谷駅行き「喜多院前」下車徒歩約3分です。またレトロな小江戸巡回バスを利用しても、喜多院のバス停があります。
車の場合
・関越自動車道「川越インター」より約15分
・圏央道「川島インター」より約20分
駐車場がないので、喜多院の有料駐車場が一番近いです。
明星駐車場:埼玉県川越市小仙波町1-20-1
最後に
仙波東照宮は日曜祝日だけ拝殿での参拝が可能です。
通常門が開いているのは9:00~16:00なので注意してください。
最後に国指定の重要文化財をまとめておきます。
・随身門
・石鳥居
・拝殿
・三十六歌仙絵額
・幣殿(へいでん)
・唐門(からもん)
・瑞垣(みずがき)
・本殿
そして仙波東照宮は、童謡「あんたがたどこさ」の発祥の地という説があるそうです。
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私も御朱印巡りの参考にしている本です。
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