埼玉県秩父の長瀞に鎮座する宝登山神社(ほどさんじんじゃ)に、御朱印をいただきに行ってきました。
そして宝登山神社「奥宮」は、途中までロープウェイで行けるので、もちろん御朱印をいただきに行ってきましたよ。
そこで今回は、宝登山神社と宝登山神社奥宮の御朱印情報と、歴史(由来)やご利益!見逃せないスポット(奥宮も)がたくさんあるので、境内をご案内します。
その前に・・・
トップ画像の鳥居は、宝登山神社の二の鳥居なのですが、扁額(へんがく)に書かれている文字は「寳登山神社」です。「寳登山神社」が正式な書き方なので「宝登山神社」は常用漢字体という事なのですが、この先は「宝登山神社」でご案内します。
宝登山神社と奥宮の御朱印情報
今回いただいた宝登山神社の御朱印は、こちらです。
そして宝登山神社奥宮の御朱印は、こちらです。
御朱印の初穂料は?
令和元年6月!今は両方とも500円です。
御朱印をいただける場所は?
宝登山神社の御朱印は、拝殿の右手に授与所があります。
奥宮の御朱印は、奥宮が鎮座する宝登山の頂上に授与所があり、宝登山神社の授与所ではいただけませんので要注意!
御朱印をいただける時間帯は?
宝登山神社の御朱印は、8:30頃~17:00頃とされていますが、祈願受付が16:00か16:30まで(季節により変更)とされているので、遅い時間になりそうな場合は連絡して確認した方が良いかもしれません。
奥宮の御朱印は、ロープウェイの時間をみると、10:00~16:00頃で、最終のロープウェイに間に合わないという事がない様に、気を付けましょう。
ロープウェイ時間
「多客の時は臨時運転いたします」と書かれています。その他、季節により最終時刻の時間が変更になる事があります。
宝登山神社と奥宮の歴史(由来)
宝登山神社と奥宮は、日本武尊(やまとたけるのみこと)ゆかりの地!
およそ1900年以上も昔、日本武尊が宝登山山頂を目指している時に、山火事にあった際、山犬たち(神犬)が現れ瞬く間に火を消し止め、日本武尊一行を山頂まで案内した!という伝説が残っています。
この時、日本武尊は山の神が御眷属である山犬を遣わし、自分達を救ってくださった事を悟り、山頂に神を祀り、山の名を「火を止める山」と表し、「火止山(ほどさん)」と定めました。
その後、ふもとの泉から宝珠が飛翔した神変から「宝登山」と改めた。
これが宝登山神社の歴史(由来)です。
宝登山神社のご利益
宝登山神社の御利益は、日本武尊の伝説や御祭神の御神徳、そして、宝登山という縁起の良い名前「宝の山に登る」からきている様です。
- 火災盗難除け
- 諸災厄除け
- 家内安全
- 商売繁盛
などです。
予約なしでも当日申し込めば、家内安全・交通安全・商売繁盛などさまざまな、祈願をお願い出来ます。(団体の場合は事前連絡が必要です)
受付時間
4月~9月:8:30~16:30
10月~3月:8:30~16:00
宝登山神社の御祭神について(ご利益など)
神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)
日本の初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)
我が国をおはじめになった初代の天皇で、皇室の祖先です。
ご利益:国家安泰、開運、延命長寿など
大山祗神(おおやまづみのかみ)
山を司る神
人々の生活に欠かす事の出来ない、水・動植物・山の幸などを、無限に恵み給う神様です。
ご利益:農産・漁業守護、商売繁盛、厄除けなど
火彦霊神(ほむすぎのかみ)
火を司る神
燃え盛る炎により、人々の生活に必要な様々な物を生み出し、無限の幸を授けてくださる神様です。
ご利益:火災除け、郷土守護など
宝登山神社の見逃せないスポット
宝登山神社に参拝に行かれた時に、「ここはじっくり見て!」と個人的に思ったポイントをご紹介します。
二の鳥居からの風景
宝登山神社の鳥居は白!白色と金色で何ともゴージャスな二の鳥居です。
この先が神域となりますが、二の鳥居をくぐる前のこの位置から、神域であることが感じ取れると思います。(階段下には手水舎があり、階段の上に宝登山神社があります)
ちなみに一の鳥居は真っ白でもっと大きな鳥居です。
一の鳥居から二の鳥居までの参道は桜並木なので、桜が咲く時期に参拝されるのもよいかもしれませんね。
本殿(拝殿)の彫刻
ゴージャスな色彩の拝殿が目に飛び込んできます。欄間には「二十四孝」を始め、軒下の組み物、小壁など多くの彫刻に色彩が施されています。
現在の社殿は、明治初頭に造り替えられており、本殿、幣殿、拝殿から成る権現造(ごんげんづくり)です。
こちらは、本殿(拝殿)の裏になりますが、こちらも見事な彫刻が施されています。
みそぎの泉(玉の泉)
日本武尊が宝登山に登る前に「みそぎ」をされた場所といわれています。
宝登山神社のパワースポットの一つといわれているのですが、なんと写真を撮り忘れてしまいました。本殿裏手に「みそぎの泉」があります。
宝登山神社奥宮をご案内
宝登山神社に参拝に行かれたら、ぜひ奥宮にも参拝に行っていただきたいので知って得する情報として、宝登山神社の授与所で、「奥社参拝ロープウェイ特別引替券」をいただく事ができます。
ロープウェイのチケット売り場で渡すと割引していただけます。
ロープウェイだと約5分で山頂駅に到着し、徒歩なら約1時間で奥宮に到着するので、片道は景色を楽しみながら登山?を楽しむ人も多くいるそうです。
私は1時間の登山など無理なので、ロープウェイで「宝登山頂駅」に向かいます。
宝登山頂駅から奥宮まで徒歩10分ぐらいといわれていますが、坂道と階段、そしてまた階段で結構辛いです。
宝登山頂駅に「貸し出し用杖」があります。残念ながら私は帰りに気が付いたのでお借りしていませんが、運動不足の人は、お借りした方がよいですよ。
最後の長い階段の先に、奥宮の鳥居があります。
奥宮の狛犬は「オオカミ」です。
奥宮の右手には参拝記念のお土産を買える売店があり、その並びに御朱印の授与所があります。
山頂(497.1m)からの景色は圧巻!天候など条件が揃うと「雲海」を見る事が出来るそうです。
山頂ではシートを広げ秩父の景色を見ながら、休憩するのもよいと思います。
宝登山神社の境内社(摂末社)
御朱印集めをするうちに神社の境内社を気にされる人も多くいますよね!宝登山神社の境内社情報をご案内しておきます。
と、その前に拝殿左手に「大黒天」(七福神の一柱である大黒様)がいらっしゃいます。
食物や財福を司る神様
- 財運福徳
- 五穀豊穣
- 出世開運
- 商売繁盛
- 子孫繁栄
など様々なご利益がありますが、金運アップを願うなら見逃せませんよ!(もちろん私もご挨拶しました)
それでは拝殿左手から境内社(摂末社)をご案内します。
水神社(すいじんじゃ)
宝登山から湧き出る水の神が祀られており、常に神の水が流れています。
御神水として受ける参拝者もいるそうですが、現在は水質により、生水での飲用は「自己責任・判断」とされているので、注意した方がよいと思われます。
招魂社(しょうこんしゃ)
明治・大正・昭和の時代、国の為に命を捧げた長瀞町出身の人々が祀られています。春と秋のお彼岸には慰霊祭が行われます。
藤谷淵神社(ふじやぶちじんじゃ)
明治時代まで、藤谷淵村(今は長瀞町長瀞)にあった8社の神様が、祀られています。
・伊勢大神
御祭神
天照大神(あまてらすおおかみ)
豊受大神(とようけのおおかみ)
・八坂大神
御祭神
素戔嗚命(すさのおのみこと)
・野栗大神
御祭神
野栗大神(のぐりのおおかみ)
・諏訪大神
御祭神
建御名方神(たけみなかたのかみ)
・琴平大神
御祭神
大国主命(おおくにぬしのみこと)
・熊野大神
御祭神
伊弉冉命(いざなぎのみこと)
・榛名大神
御祭神
埴山毘売命(はにやまひめのみこと)
・竃三柱大神
御祭神
奥津比古命(おくつひこのみこと)
奥津比売命(おくつひめのみこと)
火彦霊命(ほむすびのみこと)
2月と10月の18日に春秋のお祭り、7月20日には八坂様のお祭りが行われます。
日本武尊社(やまとたけるのみことしゃ)
八十八夜の日に行われる奥宮祭(つつじ祭りとも呼ばれる)では、日本武尊の御神霊を神輿(みこし)にお乗せして山頂の奥宮に向かい祭典が行われます。
天満天神社(てんまんてんじんじゃ)
学問の神様とされる菅原道真公(すがわらのみちざねこう)が祀られており、学業成就、合格祈願などのご利益があります。
宝玉稲荷神社(ほうぎょくいなりじんじゃ)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)が祀られています。毎月15日はお炊き上げ祭、2月最初の午の日(初午)には初午祭が行われます。
宝登山神社の基本情報とアクセス
住所:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
お問い合わせ先:0494-66-0084
電車の場合
秩父鉄道「長瀞駅」徒歩約15分、改札口がひとつなので迷う事はありません。白い大きな一の鳥居が見えるので、そちらの方向に真っすぐ歩くだけです。
車の場合
関越自動車道「花園インター」から国道140号線で秩父方面に行き、長瀞駅前交差点右折、白い大きな一の鳥居をくぐる感じです。(無料駐車場があります)
最後に
宝登山神社は今まで参拝した神社の中でも「ゴージャス!」というイメージが残る神社なのですが・・・
「なんで?」と考えてみたら、ゴールド(金)を多く色彩に使っているからだと思います。
宝登山神社は「秩父三社」の一社であり、他の「三峯神社」「秩父神社」と同じ様に社殿の彫刻は見逃せません。 ゴージャスな「色」だけではなく、見事な彫刻をゆっくり見るのがおすすめです。