茨城県神栖市に鎮座する息栖神社(いきすじんじゃ)に御朱印をいただきに行ってきました。
息栖神社は地元の守り神として親しまれていますが、なんと御神体が「井戸」という不思議な魅力がありパワースポットとしても有名な神社です。
そして有名といえば?鳥居の近くにいる猫ちゃん!
私にとってはかなりの癒しパワーをいただきましたが、何となく胸が苦しくなりました。猫ちゃんの話は最後の方に記載してありますので、猫好きの人は最後までお付き合いくださいませ。
まずは知っておいた方がよい御朱印情報、そして息栖神社についてご紹介していきます。
息栖神社の御朱印情報
息栖神社でいただいた御朱印はこちらです。
息栖神社(神社名)の朱印がメインとなるシンプルな御朱印です。
初穂料:500円
御朱印受付場所:社務所(社殿手前左側)
(社務所は8:30~16:00)
御朱印受付時間:9:00~15:30まで
他の神社より御朱印をいただける時間が短いので要注意!
息栖神社について
息栖神社は、第15代天皇「応神天皇(おうじんてんのう)」の時代に現在の神栖市日川という場所に創建されたのがはじまりで、大同2年(807年)「平城天皇(へいぜいてんのう)」の勅命を受けた藤原内麻呂(ふじわらのうちまろ)により現在の場所(神栖市息栖)に移されたと伝えられています。
社殿は享保8年(1723年)に建て替えられたが昭和35年(1960年)に焼失し、昭和38年(1963年)に再建された。
息栖神社の御祭神(5柱の神様)
岐神(久那斗神)は、厄除招福・交通守護の神様であり、井戸の神様
・天鳥船神(あめのとりふねのかみ)
航海・航空の御霊格が高く交通守護の神様 鹿島大神の御先導をつとめた神様
・住吉三神(上筒男神・中筒男神・底筒男神)
海上守護・交通守護の守り神様(漁業関係の御霊格も高い)
息栖神社はこの様な5柱の神様が祀られており、古くは「息栖五所明神」とも称されていたと伝えられていた。
息栖神社の見どころ
息栖神社の見逃せないポイントをご紹介していきます。
忍潮井(おしおい)
常陸利根川沿いにたてられた一の鳥居(大鳥居)の両脇に小さな鳥居があり2つの井戸(忍潮井)があります。水底を覗くと「瓶(かめ)」が見える人には見えます。
瓶が姿を現すのは「水が澄んでいる日」だけ、見る事ができた人には幸運が舞い込んでくる!と伝えられています。
・右側は男瓶(おがめ)銚子の形
・左側は女瓶(めがめ)土器の形
194年に造られ「1000年以上もの間、清水を湧き出し続けている!」と伝えられています。
辺りの海水を押しのけて真水が湧き出した事から「忍潮井」の名がついた。
息栖神社が日川からこの地に移った時、取り残された男女2つの瓶は神をしたって三日三晩なき続けた、自力で川をさかのぼり、一の鳥居の下にヒタリすえ付いた。この地に定着しても時々2つの瓶は日川を恋しがり泣いた。日川地区では瓶との別れを惜しんでこの泣き声をそのまま「ボウボウ川」と名付け「瓶立ち川」の地名が今も残っている。
忍潮井は、伊勢(三重県)の「明星井(あけぼのい)」・山城(京都府)の「直井(なおい)」と並び、日本三霊泉に数えられています。
縁結びのご利益がある清水
女瓶の清水を男性が飲み、男瓶の清水を女性が飲むと2人は結ばれる!という言い伝えがある。
しかし、残念なことに現在忍潮井の清水を直接飲む事ができないそうなのですが、境内の手水舎の奥に忍潮井と同じ清水が湧き出ているので、お水取りをする事ができるそうです。
力石と芭蕉句碑
神門をくぐると左側に並んでいます。
春秋の祭りや夏の昼休み、夕涼みがてら集まった若者たちの力くらべに用いられた石で、この石を高々と上げた者が「力の王者」としての栄誉を受ける事ができたと伝えられている。
「この里は 気吹戸主(きぶきとぬし)の 風寒し」
松尾芭蕉がこの地を訪れたのは、貞享4年(1687年)8月14日だそうです。
気吹戸主とは、江戸時代に書かれたものには御祭神が気吹戸主神であるという説があったそうです。
御神木
社殿の左側にあります。
息栖神社の御神木(樹齢約千年)には別名があり「息栖の夫婦杉」と呼ばれています。
招霊(おがたま)の木
神門を通り社殿に行くまでの参道右側にあります。
おがたまの木を知っていますか?1円玉硬貨に施されている模様の木です!
幸運をもたらす樹の代表格で「精霊の宿る木」です。昔はおがたまの木に神様をお招きし、祭事を行っていたそうです。
近寄ってパワーをわけていただくのはOKですが、折って取るのは禁止です。
息栖神社の基本情報とアクセス
住所:茨城県神栖市息栖2882
お問い合わせ先:047-857-3211社務所:0299-92-2300
電車の場合
IR総武線「小見川駅」下車、タクシーで約10分
JR鹿島線「鹿島神宮駅」または「潮来駅」下車、タクシーで約20分
車の場合
東関東自動車道「潮来インター」より約20分、「佐原・香取インター」より約25分
無料駐車があります。
息栖神社の癒し猫
二の鳥居横の公衆トイレ前です。この画像だけでも4匹の猫ちゃんがいるのですが、分りやすい様に矢印をつけてみました。一番手前の丸い黒い物体は仔猫です。
二の鳥居の横は駐車場にもなっており、参拝に行く前は雨が降っていたので猫達はいなかったのですが、帰りは姿を見せてくれました。
仔猫は白猫もいますね。タル?の後ろにも猫ちゃんがいます。
しかし私が知っていた情報よりフレンドリーな感じではなく、人間を警戒する猫もいました。なかにはスリスリしてくる猫ちゃんもいて、旦那さんがナデナデしてゴロゴロいわせていました。
この猫ちゃん達は神社の猫ではない様な?しかし優しい人がご飯をあげているようで、雨だったからなのか?女子トイレの中にカリカリが皿に入っていました。
何だろ?あまり幸せな猫達には見えなくて胸が苦しくなりました。
画像にはありませんが、古い猫用キャリーバッグがあり「捨てられたんじゃないよね?」と勝手に悲しくなりましたし、病院に連れて行ってあげたいような猫もいました。
あとから知った情報ですが、やはり捨て猫ちゃんが多いようです。
飼い猫を知らない場所に置いて行ってしまうなんて・・・あり得ない!絶対にやめていただきたい。
息栖神社に行き猫達に出会えたら、優しく接してあげてくださいね。
最後に
やはり息栖神社では、忍潮井の瓶を見る事が出来るか?出来ないか?ドキドキしますね。
私は見る事ができたので幸運が舞い込み、まずは猫ちゃん達に会える事ができました。
そして社務所の受付をしている男性がとても優しい人でした。この様な出会いにも感謝です。
息栖神社の境内はそれほど広くありませんが、見どころも多い神社です。
季節的にご紹介しませんでしたが「みや桜(宮桜)」が社務所の横にあり歴史を感じさせる大きな桜の木です。桜が見頃な時期の参拝もよいかもしれませんね。