「秩父三十四観音霊場」札所巡り!
札所25番は、岩谷山(いわやさん)・久昌寺(きゅうしょうじ)です。
何と!あの世に無事に行くためには通行手形が必要らしいのですが、知っていましたか?
その通行手形がいただけるお寺が「久昌寺」です。どうやら通称「御手判寺」とも呼ばれているそうです。
由来からその理由が解る様です。
では、久昌寺についてご紹介していきます。
いつもの様に御朱印の朱印と墨書きの内容からお紹介していきますが、ここで「御手判寺」とも呼ばれている由来を記録してあります。
秩父札所25番「久昌寺」の御朱印
いただいた御朱印は、こちらです。
秩父第二十五番印・佛法僧寶(宝印)・香炉形の印?に文字不明・記帳年月日(黒印)
岩谷山・正圓通閣・御手判寺
播州書写山の性空上人(しょうくうしょうにん)をはじめとする13人の聖者(権者)が秩父札所を巡拝した時、閻魔大王から石の手判を賜わりこの寺に納めた。手判を「御手判」といい「御手判寺」ともよばれるようになった。
閻魔大王からは石の手判と証文を賜ったのだが、証文は四国24番「中山寺」に納められているそうだ。
納経所で希望すれば御手判の墨刷りをいただけます。
あの世に無事に行ける「通行手形」といわれていますので大切なものです。小心者なので画像の添付は控えます。
秩父札所25番「久昌寺」について
観音堂は山の岩壁沿いにあり江戸後期の建築と伝えられている。
三間四面表流れの向拝がある方形造り、堂内は宮殿形の装飾された美しい厨子に御本尊様が納められています。
御本尊様は聖観世音一本造りの立像で高さ56cm、室町時代の作と伝えられている。
秩父札所25番「久昌寺」境内の見どころ
山門(仁王門)
銅葺き屋根の仁王門には「御手判寺」の額が掲げられています。左右に仁王様がいるので挨拶してから通りましょう。
弁天池
本堂(納経所)に行くには弁天池沿いを歩いていきます。
7月~8月には池に綺麗な蓮の華を見る事ができるそうです。
弁財天
本堂の左側に弁財天様が祀られている立派なお堂があります。
財福や商売案場など金運アップのご利益があるといわれていますので、これは手を合わせお願いせねば!
観音霊験記(かんのんれいげんき)
観音堂にあります。
奥野という所に住んでいた女がいた。欲が深く邪(よこしま)で悪い性格のため妊婦でありながら夫・一族・村人からも見放され、いたたまれなくなって山のふもとにこもっていた。しかし悪行を重ねたため村人によって荒川に投げ込まれたが、不思議にも命は助かり久那の岩洞に住み女の子を生んだ。子供が15歳の時に女は亡くなった。残された子供は母に似ず美しい心の持ち主であった。子供は邪悪な母のことを思うたびに悲しんだ。母の菩提を弔うために観音堂の建立を発願した。すると村人たちもその心情にうたれ援助をした。やがて観音堂は建立されそこに観世音が安置された。
秩父札所25番「久昌寺」基本情報とアクセス
住所:埼玉県秩父市久那2315
お問い合わせ先:0494-23-7309
本尊:聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
宗派:曹洞宗(そうとうしゅう)
みなかみは いづくなるらん いはやどう あさひもくなく ゆうひかがやく
電車の場合
西武鉄道「西武秩父駅」より西武観光バス久那行「久那」下車徒歩約10分
秩父鉄道「浦山口駅」より徒歩約30分
秩父札所24番からは、徒歩約50分!
最後に
あの世に無事に行くために必要な「通行手形」信じるか?信じないか?は、あなた次第!
私はやはり気になります。
次は弁天池の蓮の華が綺麗に見られる時期にタイミングよくいけたら行きたいと思っています。
さて、お次は札所26番です。
秩父札所26番「円融寺」の情報はこちら↓
秩父札所巡り26番「萬松山・円融寺」観音霊験記は奥の院(岩井堂)にある