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長野と群馬の県境「熊野皇大神社」「碓氷峠熊野神社」御朱印がかっこいい!

県境にある拝殿

長野県側「熊野皇大神社(くまのこうたいじんじゃ)」
群馬県側「碓氷峠熊野神社(うすいとうげくまのじんじゃ)」

全国的にも珍しい県境に鎮座している神社として有名だが、御朱印がかっこいいことでも人気がある。

ただ県境に鎮座していることで色々と複雑!

分かりやすく説明する為に、御由緒(由来)・見どころ(境内の様子)を先に説明した最後に御朱印情報を記録しております。(境内の様子の中に御朱印をいただく社務所も記録してあります)

駐車場情報もお見逃しなく!

熊野皇大神社と碓氷峠熊野神社について

2つの神社は碓氷峠の頂上(標高約1200メートル)長野県と群馬県の境目に鎮座している珍しい神社です。

御由緒

景行天皇40年(110年)日本武尊(やまとたけるのみこと)が碓氷峠を登っているさい、急に深い霧に覆われた。そのとき一羽の八咫烏(やたがらす)が現れ紀州熊野の梛木(なぎ)の葉を落としながら先導し無事に登頂することができた。

また、ご先祖(神武天皇)を熊野国(和歌山)から大和国(奈良)へと導いたのも八咫烏であったこともあり、熊野神霊に感謝し「熊野三社」を祀ったと伝えられている。

かつては1つの神社であったが、昭和26年(1951年)宗教法人法が制定され都道府県ごとに登録が必要となり長野県側を「熊野皇大神社」群馬県側を「熊野神社」となった。

2つの宗教法人であるため宮司さんは2人いて社務所・お守り・お賽銭箱も別々になっている。

何となく複雑!

和歌山県「熊野三山」・山形県「熊野神社」と並び「日本三大熊野」と称されている。

熊野三社の御祭神と御神徳(ご利益)

2つの神社があるが、何と社は3つ(熊野三社)それぞれ違う御祭神が祀られています。

長野県側の那智宮(なちぐう):熊野皇大神社
御祭神:事解男命(ことさかおのみこと)
人生の難問解決の神様(悪縁切り・学問の神様)

群馬県側の新宮(しんぐう):碓氷峠熊野神社
御祭神:速玉男命(はやたまおのみこと)
心の健康の守護神様(厄除けの神様)

県境の真ん中には本宮(ほんぐう)が鎮座している。
御祭神:伊邪那美命(いざなみのみこと)・日本武尊(やまとたけるのみこと)
熊野神社では夫婦神である伊邪那岐命と伊邪那美命が一緒に祀られていることや、伊邪那岐命だけ祀られていることが多いが、ここでは伊邪那美命(諸神の生みの神様・縁結びの神様)
日本武尊はこの神社の創設者(武の神様・農業の神様)

熊野皇大神社と碓氷峠熊野神社の見どころ

県境という珍しい場所に鎮座している熊野皇大神社(長野県)と碓氷峠熊野神社(群馬県)の見どころ(境内の様子)などをご紹介していきます。

少し複雑なので分かりやすく記録していますので参考にしてください。

鳥居から随身門に向かう参道

こちらが参道入り口となる鳥居です。

参道入り口となる鳥居正面の風景

鳥居をくぐる時点ですでに真ん中で県をまたいでいる状態!
左側:熊野皇大神社
右側:碓氷峠熊野神社

どちらを通りますか?

県をまたぎながら歩くのは「NG」

知っていますよね?参道の真ん中は神様の道とされ、左右どちらかを歩くのがマナー!

今回は群馬県から来たので、碓氷峠熊野神社の右側を歩きながら進みました。

あっ!鳥居の前に筋肉モリモリの狛犬さんがおりますが、鳥居をくぐった先にいる狛犬さんを見逃さないで!

左の狛犬
右の狛犬

室町時代中期作と伝えられ長野県内では一番古い狛犬!
右が雄:口をあいた阿(あ)
左が雌:口を閉じた吽(うん)

雄と雌がはっきりと記されていました。(珍しい)
狛犬は魔物撃退の意味が最初で威嚇を目的としていますが、こちらの狛犬は素朴で親しみを感じさせてくれるそうなのです。苔で分かりづらいですが確認してくださいね。

階段をのぼって行くと随身門が見えてきます。

階段上に見える随身門の風景

扁額には「熊野皇大神」と記されています。

熊野皇大神と記された扁額

かつては色々な名称があった神社だが、慶応4年(1868年)には「熊野皇大神社」と改称されていたので、その名残かな?

随身門の先に・・・

県境を記している文字

県境の表示がありますが、これって・・・

「本当に真ん中で2つの神社(熊野皇大神社・碓氷峠熊野神社)が分かれているよ」と確認できるしるしだから記念に撮影しておいた方がいいかも!こんな感じで↓

県境の表示と本宮の風景

んっ?「こんな感じ」ではなく!もっと上手に撮影してくださいませ。

ちなみに随身門内の右側が碓氷峠熊野神社の社務所であり、御朱印をいただける場所になっています。

熊野三社!3つの社を参拝しよう

随身門を真っすぐ進んで行くと中央に社があります。

県境の真ん中にある社の風景

県境の真ん中に鎮座する本宮(ほんぐう)
御祭神:伊邪那美命(いざなみのみこと)・日本武尊(やまとたけるのみこと)
扉の上に「長野県・群馬県」と記されているので、本当に真ん中で分かれています。

そしてお賽銭箱も別々!参拝のやり方が微妙に違うのでご注意ください。(扉の所に手順が貼られています)

本宮の左手に那智宮「熊野皇大神社」

熊野皇大神社の拝殿

御祭神:事解男命

歴史を感じる社ですね。扁額や見事な彫刻をお見逃しなく!

本宮の右手に新宮「碓氷峠熊野神社」

碓氷峠熊野神社の拝殿

御祭神:速玉男命

こちらも歴史を感じる社ですね。拝殿の前に彫刻の説明書きがあるので確認しながら見ることができますよ。(拝殿内の様子はこの後ご紹介していきます)

熊野皇大神社!境内の見どころ

随身門をくぐった左側の境内の見逃せないポイントをご紹介していきます。

まずは何といっても縁結び・開運のパワースポットといわれている「しなの木」

大きなしなの木の風景

樹齢およそ1000年の御神木です。(長野県の天然記念物に指定されています)

参拝のやり方

御神木(しなの木)の正面で参拝!
・一廻りすると1年寿命が延び、しわが1つなくなる。
・願い事がある人は、静かに願い事を思い一廻りすると願いがまとまる。

と伝えられている。

御神木のパワーをつつみこんだ「しなの木守」を購入するとご利益が倍になるかもしれません。(1日と15日のみ限定カラーあり)

何やら幹にハートの穴があるらしいので、色々なご縁を授かりたい人は探してみてくださいね。

そして御神木のご利益をいただける石がある。

御神木の近くにある石

「根石」御神木の根と絡み合っているそうで、触れると御神木のパワー(力)をよりいただけると伝えられている。

こちらは熊野皇大神社の神楽殿(祈祷殿)です。

熊野皇大神社の神楽殿

こちらは授与所にもなっており、熊野皇大神社の御朱印をいただける場所です。

神楽殿の裏には運試しができる「運矢」があり、1本200円の矢を購入して穴の中に入ると運がいい!けど、難しい!運を勝ち取る自信のある人はお試しくださいませ。

碓氷峠熊野神社!境内の見どころ

随身門をくぐった右側の境内の見逃せないポイントをご紹介していきます。

まずは何といっても拝殿内の両脇です。

まずは左側にある「随神(ずいしん)」

随身の様子

明治初期に作られたとされる随神様!ちょっと・・・怖いけど神域に邪悪なものが入ってくるのを防いでくれているそうなので、手を合わせて一礼を忘れないようにしましょう。

右側には「古鐘(こしょう)」

釣鐘

鎌倉時代の正応5年(1292年)に奉納された群馬県では最古の釣鐘で県の重要文化財に指定されています。

こちらが碓氷峠熊野神社の神楽殿です。

碓氷峠熊野神社の神楽殿

拝殿の前にあるのですが、拝殿と間違えてしまいそうな立派な神楽殿です。

ひっそりと碓氷峠熊野神社の御神木(櫟・イチイ・一位?)

碓氷峠熊野神社の御神木

熊野権現御垂迹縁起(くまのごんげんごすいじゃくえんぎ)によると、熊野の神様は熊野本宮の大斎原(おおゆのはら)の3本の櫟の木に降臨したと伝えられている。この大きな櫟の木がまさに「熊野の神様の木」といえる。

立身出世・大願成就・学業成就など、やり通す力や生きる力を御神木から授かれるそうです。

しなの木が超有名なので、隠れパワースポットといえるでしょう。(お見逃しなく)

熊野皇大神社と碓氷峠熊野神社の御朱印情報

長野県と群馬県に鎮座しているので、いただける御朱印も社務所が違います。

それぞれ社務所でいただける御朱印をご紹介していきます。

熊野皇大神社の御朱印

熊野皇大神社では神楽殿(祈祷殿)で御朱印をいただくことができます。

通常御朱印(直書き500円)

熊野皇大神社の通常御朱印

社紋の御朱印!向かい合う八咫烏かっこいいですね。(夏越大祓は特別朱印です)

1日・15日など特別朱印が押されることがあります。

県境の御朱印(直書き500円)

県境の御朱印

長野県と群馬県の特徴?を記した朱印が押されている御朱印です。

型抜き八咫烏朱印(500円)

八咫烏切り絵御朱印

これは黒と金色がありカラスは黒なので黒を選びましたが・・・
何と!金色バージョンは6月と12月のみの配布なので、ご注意くださいませ。(好みだね)

かっこいい御朱印!

「厄を抜く」という意味があり、自身で型抜きして御朱印帳に貼りつけます。

切り抜いて御朱印帳に貼りつけた御朱印

3本足の八咫烏!熊野皇大神社の御朱印はかっこいい!と私は思います。

その他

  • 何と日本初の御朱印があるのです。「とび出す御神木」毎日限定30体
  • 春夏秋冬でデザインが変わる「型抜き四季御朱印」
  • しなの木神社の「切り絵御朱印」
  • 1日・15日のみ2ヵ月ごとにデザインが変わる「特別花御朱印」

などがあります。

碓氷峠熊野神社の御朱印

碓氷峠熊野神社では随身門の右側が社務所なので、そちらで御朱印をいただけます。

通常御朱印(直書き500円)

碓氷峠熊野神社の通常御朱印

碓氷峠と熊野神社の書き出しが特徴的な御朱印をいただきました。

んっ!鳥は八咫烏かな?

季節限定の特別御朱印(書置き500円)

碓氷峠熊野神社の限定御朱印

日本三大熊野の御朱印!こちらは令和3年7月末までのデザインです。(期間で色が少し変わります)

注意
はじめて参拝に来られて御朱印をいただく人は、季節限定の特別御朱印(日本三大熊野の御朱印)だけをいただくことはできません!
通常御朱印と特別御朱印がセットっとなり、社務所ではじめての参拝か?聞かれるので正直に答えましょう!

熊野皇大神社と碓氷峠熊野神社の基本情報・アクセス・駐車場

熊野皇大神社
住所:長野県北佐久郡軽井沢町峠町1
お問い合わせ先:0267-42-5749

碓氷峠熊野神社
住所:群馬県安中市松井田町峠1
お問い合わせ先:0267-42-3490(宮司・碓氷山荘)

電車の場合
「軽井沢駅」より車で約15分(タクシーあります)

車の場合
上信越自動車道「碓氷軽井沢インター」より約30分

駐車場情報

無料駐車場がありますが、10台止められるかな?といった感じなので満車の時が多いようです。

そんな時は近隣のお店(飲食店など)に声をかけて止めることができますが、有料となります。しかし、飲食すれば無料で利用することができます。

おすすめは「しげのや」さん!

お食事処「しげのや」の正面風景

旧中仙道碓氷峠頂上の県境にあるお店です。

赤線がひかれていますが、何と!お店の中にも赤線があるのです。(何県で食べる?)

力餅が名物なので食べてみました。

力餅の画像

1人前500円

これは・・・おすすめ超美味しい!

毎朝ついた「つきたてのお餅」
味は(あんこ・きなこ・ごま・くるみ・大根おろし・みそくるみ)

今回珍しい「みそくるみ」いただきました。

お好みで(あんこ・きなこ・ごま・くるみ)の2種類詰めたお土産もあります。(20粒1,250円)

ランチの時間なら「信州碓氷そば」「上州うどん」などもありますよ。

実は無料駐車場にタイミングよく止めたのですが、力餅食べてみまいた。

最後に

もとは1つの神社が県を境に2つの神社となった。

何とも不思議な神社であるが「熊野皇大神社」「碓氷峠熊野神社」それぞれが別のパワーを感じるパワースポットであった。

そして、かっこいい御朱印をゲット!

おすすめしたい神社です。