栃木県佐野市に鎮座する「唐澤山神社(からさわやまじんじゃ)」に御朱印をいただきに行って来ました。
唐澤山神社は唐沢山山頂(247m)の唐沢山城跡地に鎮座しており、自然豊かで境内はとても静か!ふと昔にタイムスリップしてしまいそうです。
御祭神には「大ムカデ退治の伝説」があるそうで、唐澤山神社の興味深い情報の記録と境内の様子をご紹介していきます。
まずは、唐澤山神社の御朱印情報からです。
唐澤山神社の御朱印情報
唐澤山神社の御朱印は毎月限定御朱印が変わり、しかも種類がたくさんある事で人気があります。
私が唐澤山神社に参拝したのは6月です。
紫陽花の透明御朱印が超人気で参拝前に確認した時はすでに終了しており、数日後もう一度確認した時に透明御朱印がある事を知り行ってみたら・・・
終了していました。
それだけ人気がる御朱印という事ですね。
私がいただいた御朱印はこちらの3種類!
左側:金銀揚羽の御朱印(500円)
揚羽蝶は唐澤山神社御祭神の子孫である佐野氏(佐野房綱)の家紋だそうです。
中央:運がぱっと開く番傘の御朱印(6月限定御朱印500円)
雨の日限定御朱印のため「虹」と「金の蛙」の印が押されています。金の蛙は(金の無事かえる・若がえる・さかえる君)といった意味がある様です。
右側:想いが届くハートのあじさいの御朱印(6月限定御朱印500円)
雨の日限定御朱印のため「虹」と「金のかたつむり」の印が押されています。かたつむりは前進しかしない事から縁起が良いといわれているそうです。
どんよりした霧が出ている天気で雨は降っていなかったのですが、通常のあじさい御朱印と番傘御朱印が雨の日限定御朱印になり嬉しかったです。
旦那さんがいただいた御朱印はこちらです。
水無月詣のあじさい御朱印(6月限定御朱印800円)
見開きでこちらも雨の日限定の虹とかたつむりの印が押されています。
他にも御朱印がありました。
- 心を癒す唐沢山の青紅葉の御朱印
- 夏越祓(なごしのはらえ)御朱印
- 夏越祓「人形」付き限定御朱印
夏越祓をした人は寿命が千年にも延びるといわれているそうですよ。
- 唐沢山城登城記念御朱印(参拝時300円)
揚羽蝶の朱印が押されています。
唐澤山神社について
御祭神:藤原秀郷(ふじわらのひでさと)
明治13年(1880年)秀郷公の子孫や当時の家臣らが、秀郷公の遺徳を称え御霊を祀る神社創立をはじめて明治16年(1883年)に創建した。そして明治23年(1890年)別格官幣社(旧社格)に列せられています。
秀郷公は平安時代初期の武士で、天慶の乱(てんぎょうのらん)で平将門(たいらのまさかど)の討伐など功績をあげた人物と伝えられています。
唐澤山神社の気になるご利益
家内安全・病気平癒・開運・厄除けなど
秀郷公は弓矢の名手であり、狙った的は外さない事から本命の恋人の心を射る(掴む)恋愛成就や、武運の力が勝利の神様ということで将来の夢や希望を叶えてくださると伝えられています。
この後ご紹介する「大ムカデ退治の伝説」に登場する龍神様のご利益は、家族で行動するところから家族思いで家族愛に溢れ、敬愛と恋人同士の深い愛の成就の神様であり、登竜門とも言われており入学・入社はもとより出世を叶えてくださる神様です。
唐澤山神社と唐沢山城
唐沢山城は、藤原秀郷が唐沢山に城を築いたのがはじまれとされています。
一説には、平将門を討伐した天慶の乱を鎮圧した天慶3年(940年)から築城が開始され天慶5年(942年)に完成したと伝えられています。
現在は栃木県立自然公園の一部となっているが、関東地方の古城には珍しく高い石垣が特徴で、続日本100名城に選ばれおり関東七名城の一つです。
本丸跡には築城主と伝えられている藤原秀郷の御霊が祀られている唐澤山神社が創建されています。境内には遺構として石垣・堀切・復元された井戸など数多く残されており、当時をしのぶことが出来る様に「国指定史跡・唐沢山城跡を探索しよう」というパンフレットをレストハウスでいただく事ができます。(無料)
唐澤山神社の境内の様子(見どころ)
唐澤山神社に向かう為に坂道を車ではしって来ると鳥居が見えます。
鳥居の近くに無料駐車場があるので、ここからスタートだと思い鳥居をくぐり先に進んだのですが・・・
道路が崩落、倒木もあり通行が出来ない様です。
近くに案内の地図があったので確認したら、少し先にレストハウスがあり駐車場がある様なので向かったのですが、車でかなり山道をはしりました。
通行止めになっていてよかったです。
唐沢山周辺はハイキングコースにもなっているので、山登り的なハイキングを楽しめる人なら大丈夫ですが、体力に自信がない人はレストハウスの駐車場までいかれる事をおすすめします。
さて境内の様子と見どころをご案内していきます。
唐澤山神社の入り口
唐澤山神社の入り口でもあり、国指定史跡でもある唐沢山城跡の入り口にもなります。
天狗岩
入り口を右手に進むと天狗岩の入り口があります。
最初は階段ですが途中は岩をのぼっていく感じになるので足元注意!
んっ?別に天狗の形には見えないのですが・・・
この場所は「大険山(だいけんざん)」と例えられている岩山で、昔は周囲を見張る役割を果たしていたと考えられており、当時は物見櫓があったのではないかと伝えられています。
山頂から南方や東方への視界が良く絶景です。
ただこの日は雲が低く霧が出ているので視界が悪かったのは残念!
参道に戻り進んで行くと鳥居が見えてきました。
鳥居の手前に看板があるので、左手に行ってみたいと思います。
竜神宮と八大龍王神縁起
御祭神:弥都波能売神(みづはのめのかみ)
隣に大きな石があり八大龍王神が祀られている様です。
御祭神(藤原秀郷)と八大龍王神は深い関係があり、八大龍王神縁起が書かれていますので、一部省略して解りやすく記録してあります。あの「大ムカデ退治の伝説」です。
藤原秀郷公が京に架かる瀬田の大橋を渡る時、橋の中央に息も絶え絶えの大蛇が横たわっていた。都の人々は恐れ遠巻きに見ているだけであったが、秀郷公は何事もないように大蛇をまたぎ、橋を渡り終えた。それを見て従者は「この人こそ真の勇者」と秀郷公を呼び止め助けを求めた。
大蛇はムカデの毒にやられた龍神様の化身で「敵を討って欲しい」と秀郷公を竜宮城へ招きました。
夜になり、竜宮城に襲いかかって来たのは大ムカデの化け物でした。弓矢の名手であった秀郷公は三本の鏑矢(かぶらや)をとり、大ムカデの眉間の中央に的を絞り放ちましたが、一の矢と二の矢は跳ね返され、三本目の矢には「神よ御照覧あれ」と矢の先につばきを塗り同じ場所を狙い放ったところ、眉間より奥深く射貫き大ムカデは息絶えた。
これ以降龍神様は、秀郷公の傍らに仕え唐沢山に鎮座している。
大炊の井
唐沢山城築城の時、厳島大明神に祈請をしたところ、霊夢によりこの場所を掘ると水が湧き出たそうです。今まで水がかれた事がないそうだ。
参道に戻り鳥居をくぐる前に一礼して進んで行きます。
神橋
天気が悪いからこそ神聖な領域に立ち入る様な気がします。
現在神橋とされていますが、当時は曳橋(ひきばし)として敵の通行を遮断していたと伝えられています。
稲荷神社
神橋の左手に鳥居があります。
宇迦之御魂(うかのみたま)が祀られている境内社があります。(穀物・食物の神様)
参道を進んで行きます。
手水舎
あじさいの時期限定でこの時期に行かれる人が多い「あじさいの花手水舎」です。
手水舎の水口(水が出ている場所)に注目!
龍の顔がデザインされています。よく見ないと「龍」って分からないかもしれません。
唐澤山神社の社殿
階段をのぼって門を通り、また階段をのぼると唐沢山城の本丸跡地に鎮座する唐澤山神社の社殿があります。
拝殿の奥には御祭神が祀られている本殿も確認する事が出来ます。
社殿の右手には鳥居があり唐沢山城跡地(二の丸跡)といわれ神楽殿があります。
振り返った風景が凄い!
こちらは虎口(こぐち)といわれていた出入口で、二の丸から本丸へのぼる通路だったそうだ。
唐澤山神社の基本情報とアクセス
住所:栃木県佐野市富士町1409
お問い合わせ先:0283-24-1138
電車の場合
最寄り駅は「JR両毛線佐野駅」または「東武佐野線田沼駅」下車後タクシー利用
車の場合
東北自動車道「佐野藤岡インター」より約20分
北関東自動車道「佐野田沼インター」より約10分
最後に
唐澤山神社が鎮座する唐沢山は四季折々の自然を楽しむ事が出来るハイキングコースもあります。
- 3月末頃~4月上旬頃には桜
- 4月中旬頃~5月上旬頃にはツツジ
- 11月中旬頃~下旬頃には紅葉
などが特に有名なので、唐澤山神社を参拝する時に自然散策と城跡探索も一緒に楽しむのもおすすめです。
あっ!唐澤山神社は猫がいる神社としても有名です。
猫好きさんが気になる境内の猫ちゃん情報はこちら↓
猫好きにはたまらない猫神社!「唐澤山神社」境内の猫達の様子参拝前の参考にしてくださいませ!